第25話 そして、総括
川上哲治は金田正一の巨人移籍とともに、一計を巡らせた。
金田投手が巨人でやっていけるのかという懸念は、既に公知の話題であった。
かたや打撃の神様、かた不世出のや大投手。どちらも天皇と呼ばれる人物。
打撃の神様は、左腕の天皇にこう述べた。
「君のやって来たこと、今やっていることに、悪いものなどあるはずがない」
彼らの間には、周囲が思うようなもめごとは発生しなかった。
金田正一は、巨人にて400勝を達成して引退した。
川上哲治は、前人未到の9連覇を達成して監督業を退いた。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
自由の森に三下り半を突き付け去った元入所児童の作家氏は、
かつて彼の前に立ちはだかった、
酒も飲まずに理想ばかりを述べていた元職員を、
このように評した。
「彼の当時の言動・対応において、よいものなどあるはずもなかった」
作家氏は今なお、当時の経験を電子的危機というペンの力で刻み続けている。
当時の彼の言動を総括したのは、この一言であった。
評定不能
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