第24話 家族・家庭ごっこ、そして、仲間ごっこ。

養護施設というのは、ひとつの大きな家族。

沢山の兄弟姉妹のいる家庭。

職員は、姉もしくは兄。

言うなら、親代わり。

無論、親子くらい離れた職員もいるよ。

まさに、親代わり。


だがそれは、どこまで行っても、

「議事」をいくら尽くしてみたところで、

「疑似」に過ぎない。

そこに至る過程はしょせん、詭弁のやり取りの域を出ない。

そんなもの、気休めにもならない。

気休めの負の側面は、そう遠くないうちに副作用として出現する。

その副作用を誘発する温床はまさに、その論議から生れている。


なまじ理想に酔った者が職員として加わると、さあ大変。

どんぐりがお池にはまった程度の話では済まなくなる。

それに加えて、仲間ごっこが奨励されるときたものだ。

先に向けて何かをやっていくよりも、今のこの場の目先の人間同士の・・・。


・・・ から先は、言わぬが花。

ってことです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る