第22話 憲法も認める? 丸刈りにする自由!

かつて、校則で男子に丸刈りを強いていた学校はたくさんあった。

昭和の盆暗どもは、それを青年らしさとさえホザいていた。


無論、それに対する反発はたくさんあった。

そして裁判にさえなった。

昭和の盆暗判事は、さすがに、憲法違反とは言わなかった。

だが、嫌煙権訴訟後の禁煙車の急増同様、

丸刈り規定をなくした学校もまた、うなぎ上りに増えた。


一方、もともと挑発にしていたある青年。

ま、わしやけど。

中学時代も丸刈り規定はなかったので、挑発でした。

あ、間違えた。長髪でした(苦笑)。

でも、大学をそろそろ卒業という頃、

その長髪が正直うっとおしくなった。

そこで、かの青年、わしやけど、

いっそトイウコトデ、丸刈りにしたのだ!


ある方に、なぜ丸刈りにしたのかと問われた。

その青年、わしやけど、胸を張ってお答えしたよ


自分から丸刈りにする分には、憲法違反の問題は発生しないと考えまして!


無論オムロン、大爆笑ゲット!


程なくして、当時司法試験委員の京都大学・佐藤幸治教授の講演録を読んだ。

この先生は、憲法学の大家である。

宮沢俊義教授の八月革命説を批判されるようなお方であるぞ。

そこで、自己決定権という言葉を知った。


そうそう、これこれ!

ワタクシの丸刈りにする自由は、自己決定権というものなのである!


そんなことに気付いた、謎の青年。

わしでした。

しょうもないオハナシで、ごめんチャイ。

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