第20話 目的達成後の解放感

自由の森に三下り半を突き付けて飛び出した先


そこは、真に自由を活用できる場所。

それまでがそれまでだっただけに、解放感たるや半端なかった。

それは、並大抵のものではなかった。


炭酸飲料が好きなだけ飲める。

好きな飯を好きな時に食える。

酒も飲もうと思えば飲めるし。

もう、この世の天国ですわぁ。


この解放感、しかし、何年もは続きません。

大体、それに慣れてしまうからね。

だけどあのときは、1年くらいは続いたね。

それだけ、12年間の蓄積が大きかったってことや。


そりゃあ、禁固以上の刑に処されたわけではないから、犯罪者ではない。

だけどな、あのような場所にいるってことは、ある意味自由刑も同然や。


とにかく今は、その解放感を味わおう。

数十年経ってこの詩を作っていても、その解放感がよみがえってくる。

あれこそが、真の幸せだったのかもしれない。

ってか、な?

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