第17話 バックスクリーン3連発から21年後

1985年4月17日。

甲子園球場でその事件は起きた。


クリーンアップの打者3人が連続でセンター方向への本塁打。

そんなこと、滅多にあることじゃない。

その後、打たれた投手が打った打者たちに再現してもらおうと、

そんな企画がテレビであったみたいだが、

狙ってできるようなものじゃないわな。やっぱり、無理でした。

一人やそこらなら何とかなっても、3人となると、ね。

その年、阪神タイガースは21年ぶりのセリーグ優勝を果たした。

日本シリーズも制覇し、1リーグの1947年以来38年ぶりの日本一に。


当時私は高校の1年目。

高校受験に失敗して、いろいろあった頃でした。

その頃の怒りは、何十年来消えたことはない。

その標的は、言うまでもなく「自由の森」であります。


やがて私は、自由の森に三下り半を突き付け、その地を去った。


あの日から21年後の、2006年4月17日。

もはやどうにもならなくなっていたそのとき。

昼過ぎに、電話がかかってきた。


父がその日の昼頃、自死したとのこと。

その後がもう、大変だった。

何とか金を工面してもらって、

なぜか路上で、雲翌! 運よく1万円札を拾えて、

~ 本にわざわざそのことを書いたら、皆さん呆れておられた。~

夜行列車に乗って、千葉県の木更津まで行きました。


そこからが、ますます大変でした。

で、その年の秋口には、一冊、本ができていました。

あの年から、21年目のことでした。


さらに、あの年から38年目の2023年。

私は、詩作、そして短詩形の創作の道へと舵を切りました。

そして、自己出版にて詩集も作りました。


こういう経験ができたのも、あの自由の森が大きく影響している。

そのことは、間違いない。

ええ、確かに!


だけど、21と38って、妙なシンクロしているよなぁ~。

ってか?

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