第11話 わしは、認めん!

家制度をベースにして、なんとか家が云々とホザいて、

テメエらの不作為を糊塗しておためごかしの戯言を述べてきた、

理想に泥酔せし職員。

わしは、認めん!


結婚して家庭をもって子どもと遊んで云々。

勉強に対する向上心を暗に茶化す真似してくれたな。

へらへらと愚にもつかぬことばかり述べていたベテラン保母。

わしは、認めん!


調査能力も発揮せずわあわあわめいた園長。

愛情だのためを思ってだと免罪符を並べるつもりか知らんが、

他はともかく、少なくとも、あの日のことについては、

わしは、認めん!


名を体だけ合わせて仕事した気になっていた、

あの移転後の混乱。ひたすら群れさせようとしていたおまえら。

自由の森の移転後のあの状況下、

社会性のない行為ひとつ満足に止められなかった老園長。

わしは、認めん!


孤児扱いにして社会的「かたわ」にしてくれたな。

家制度の出来損ないをホザく田舎県の盆暗職員ども。

わしは、断じて、認めん!


おまえたちの述べるようなものに、未来などあるわけもない。

せいぜい、わしのペンに震えているが、いい。

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