第10話 雨の中、駅前の古本屋へ

春の天気はころころ変わりますね。

あの年も、そうでした。


1983年・昭和58年の4月10日。日曜日。

この日の岡山は、一日飴。

もとい、雨。

残念でした。


でも、そんなことで懲りないのが鉄道少年マニア君。

彼は、自由の森から自転車で飛び出し、街中へ。

おとといの入学式の日の晴天が嘘のような空模様の中、

彼は、駅前の古本屋にやってきました。


そして、特急列車の特集をされた鉄道雑誌を2冊購入。

しっかりと濡れぬように気を付けて、

丘の上に戻ってきました。


天候で業務を左右されることなど、極力あってはならない。

そのことを、彼は当時から身をもって実践していたのです。

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