26 たべたいの(壇蜜)
たべたいの/壇蜜/新潮新書、192ページ
食べ物にまつわるような、よしなしことをそこはかとなく書きつくれば……。
食べ物に関しての思いを、壇蜜が個性豊かな語りで訥々と綴っていく。
そんな徒然エッセイです。
エッセイ作品としては壇蜜日記の方が有名かもしれません。
彼女の文章はなんだか後ろ向きのようでいて、決して後ろ向きすぎず、独特のセンスのようなものがたくさん感じられます。言葉遣いにしても、言い回しにしても。
この作品でもあいかわらずの壇蜜節は発揮され、好きだなあという思いを新たにしました。
イラストまで描いておられるのだから、なかなか多才な方です。
カレーへの熱いような熱くないような思い。オクラへのなんとも割り切れない気持ち。ミドリモモの魅力……これにはまったく、同意です。
やっぱりひとひねりあるこの癖のある文章はたまらないです。
唯一無二という感じがします。
読後感も悪くなくて、気楽に手に取れる本でもあると思います。
楽しい一冊です。
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