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蕎麦一本地軸に刺すや不動心


擬態せよその為に吹く青嵐


僕の血を身の程吐いて死ぬ蚊かな


履歴書に空白のとが蜃気楼


やはらかな肉のままき蜃気楼


負の祭壇に鳥いななけりくろき鳥


安直を許さぬ柘榴剥きながら


満目の海市と告げる虚言癖


死都天使同胞はらからなれば傷も似て


叱責の声まためぐり海市燃ゆ


元少年元父親と海市見ゆ

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