10
国境に草むしてなお国境で
国境を知らずに死んで青嵐
滅亡を颯爽とゆく青嵐
青嵐怒りをくるみ散開す
一切の星寄り添はず青山河
乳房山根源の
根の鼓動ふるひつくほど島の滝
霊柩車通過鯉のぼりをしまう
彼方には夢のさきわふ枯野かな
痛みつつ樹々は悼みて水の道
辺土若葉に覆われし国境はいづこ
針葉樹林八重歯を隠しつつ笑ふ
空割れし地上に男それは凪
国境をゆく断念は淡き花
国境に花ふる世棄てばかりなり
霧野ゆく馬振り向かず真駒内
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます