ストーリー展開の基本とは?

父「来週キャンプに行く道具を借りてきたのに!」


 キキが出発を突然、「今日に決めた!」ということをより突拍子もないことなんだ、と印象付けるために、このようなセリフをいれて、盛り上げています。これを肉付けと呼んでいます。


※お父さんとの別れのシーン、泣きそうになってしまいました


<旅立ちからあの人との出会い>

 いよいよ旅立ち。ここでもすんなりとすーっと、行ってしまいがちですが、監督はにくい演出を入れています。それは何だったでしょうか。


 飛び立つも、近くの木に何回もぶつかっていく。


 ここで大事なポイントをおさらいしましょう。


【ストーリー展開の基本】

 起きてほしくない事を起こせ!


 普通であれば、何事もなく旅立ってもらえたらいいのでしょう。しかしそれではみんな観てくれないのです。なので通常は起きてほしくない事を起こしたり、「今後大丈夫かな」と思わせるようにすると良いです。

 例えば、出発した後に

「あれ? キキ大事なお守り忘れてる。これがないと夜に変身してしまうのに……」

とか

キキ「大丈夫、行く予定の街は決めてあるから」

父「いってらっしゃい」

行った後

ばあちゃん「あれ? キキが言ってた街って反対方向じゃなかろうか? あっちは恐ろしい怪物が暴れているという危険な街があるのに」


 というふうに。ここではすんなりと行かないで木にぶつかる、ということで、ストーリーには影響しませんが、ちょっとしたスパイスの効果を与えています。


※ちなみにここの「鈴が鳴る」というシーンは絶対にいれなければならないシーンだったという話です。興味のある方はネットで検索してみてください。


 旅立った後、あの人と出会います。ここでも後に、成長物語としての大事なポイントとなるセリフが出てきます。

 一体誰のどんなセリフだったでしょうか。

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