第9話 お前らみたいな奴に高い年金払ってるんじゃあねぇぞ!②
「俺たちはよぉ、客なんだよぉ」
バキィッ!そう言いながらじいさんはいきなり父さんを殴った。これはレジ前にいた多数のお客さんが見ていた。そしてついに父さんはブちぎれ殴り返した。
ドグッッシャァ!じいさんは順番を待つ椅子の方へ飛んで行った。ばあさんが飛んで行ったじいさんに近づいてきた。そしてバックで父さんをたたき始めた
「さっきから見てたけどよ、決まりを曲げるな。うちはな、1組につき1枚って決めてるんだよ。ふざけるんじゃあねぇ!お前らみたいな奴に高い年金払ってるんじゃあねぇぞ!決めた、お前らはぶっ飛ばす、そしてまたぶっ飛ばすッ!」
それから父さんはボッコボコにしてしまった。店側か誰かが通報したらしく警察が来た。じいさんは口も聞けないほど顔が腫れ上がっていた。
「あぁ、佐藤さん、またやっちゃったんですか?」
父さんと警官は知り合いのようだ。そしてしばらくレジ周辺にいた10人ほどの客とお姉さんが事情を聴かれた。どうやらお姉さんは僕の父さんに助けられたといったらしい。10人の全員がじいさん達がお姉さんに突っかかっていたことを言って、先に手を出したのはじいさんだと7人の人が証言した。そして老夫婦は営業妨害の容疑で1晩警察署でお世話になったそうだ。
「とまぁ、こんなことがあって寝るのが遅くなって寝坊した訳よ」
今日も1日が始まる。一方そのころサトー回転寿司本社・社長室にて
「全店舗に伝えろ、この2人を全ての店で出禁だと」
~数日後~
「すいません、お客様。お客様とそのご家族は無期限でサトー寿司出入り禁止です」
じいさんは店員になんでだと詰め寄った。
「社長からの指示です。入り口の写真を見てください」
店員はそう指示した。するとじいさん達の顔はみるみる青ざめ帰って行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます