第39話 その刃がふれるまで 続 中ノ弐

オニが唸る。灼熱の炎が主人公とオニを覆い被す。オニは主人公の方を見てまたニヤケる。

オニは初めて口を開き「お前、強いな隊長?」

と質問した。主人公は「あぁ、そうだ」と返す

主人公はオニに向かって刃を振り降ろすと同時に横に払った。目にも止まらない速さに対応したオニに驚いていたその時オニは少し考えていた。(もしかすると俺の炎の能力の弱点に気づいているのか?だから攻撃を止めた?いや、なら何故あんなに余裕がないんだ?)主人公は焦っていた気は通常体で溜めているものなのだが気を使い果たすと死んでしまうからだ。このオニとの戦いではあまり気を使う事ができない。オニには主人公を倒す手立てがあるかもしれないからだった。オニは再び構えをとる主人公も構えをとり、両者共に一斉に攻撃を繰り出すオニの剣が地面を割り、空気を焦がし、周りの自由を奪う。主人公の刃も更に速く力強くオニの心臓を斬ろうと刀と一つになろうとする。

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