第221話 過去編 手紙の内容
「…陛下、何故ルイ様を下がらせたのですか?」
ルイが部屋を出ていった後、セバスは、悩んだ様子で、手紙を見つめている冥王に質問した
「…セバス、この手紙を見てみろ」
セバスに質問された冥王は、悩んだ様子まま、後にいるセバスに手紙を渡した
「では…っ!」
手紙を渡されたセバスは、受け取った手紙の、差出人の横にある文字を見て、見て驚きの表情を浮かべた
「陛下、この文字は…」
驚いた表情で手紙を見ていたセバスは、少し焦った様子で、手紙を冥王に渡した
「ああ、エルフ達を襲う馬鹿が現れた時に使う印だ」
手紙を受け取った冥王は、怒りを抑え込みながら、手紙の封を開けた
「…ちっ、やっぱりか」
手紙の封を開けた冥王は、中の手紙を取り出し、手紙に書かれた内容を読み、苛立ちながら手紙を机に投げ捨てた
「陛下、どうしますか?」
冥王が手紙を机に投げ捨てるのを見ていたセバスは、机に投げ捨てられた手紙を持ち上げながら、読みながら、これからどうするのか質問した
「そんな物は決まっているだろ!エルフ達が襲われている云うならば!!ハーデス王国はエルフ達を護る選択肢しかない!!!」
セバスに質問された冥王は、勢い良く立ち上がり、部屋のドアに向かって歩き始めた
「しかし陛下、いったい誰をエルフ達の下へ向かわせるのですか?」
セバスは、手紙から目を離し、、横目でドアのノブに手をかけた冥王を見ながら質問した
「っ!…それはもちろん、俺自ら行くに決まっているだろ!」
セバスに質問された冥王は、一瞬身体を硬直させた後、セバスの方に振り返り、自信満々に自分が行くと答えた
「はぁ~~、陛下が行くのは、駄目に決まっているではないですか」
冥王の答えたを聞いたセバスは、深い溜め息を吐き、呆れた様子で、冥王がエルフ達の下に行くのは駄目だと伝えた
「なっ!何故だ!?」
セバスに、エルフ達の下に行くのは駄目だと言われた冥王は、驚いた表情をしながら、行けない理由を聞いた
「当たり前でしょう、貴方様は国王なのです、いくらエルフ達を助ける為だとしても、貴方様を国から出す訳にはいきません」
エルフ達の下に、行けない理由を聞かれたセバスは、手紙を机に置き、真剣な表情で冥王を見ながら、エルフ達の下に行けない理由を話した
「…っ!ならば、先代国王のお祖父様に、臨時で国王に戻って頂こう!そうするば俺はエルフ達の下に行けるだろう!」
エルフ達の下に行けない理由を聞いた冥王は、少し考えた後、自身が行ける方法をセバスに伝えた
「無理ですね、もし先代国王様にお願いしたら、ほぼ確実に自分がエルフ達の下に向かうと言うでしょう」
冥王がエルフ達の下に行く方法を聞いたセバスは、少しも考える素振りを見せず、冥王が考えた方法が無理な理由を話した
「ちっ、確かにお祖父様にお願いしたら、セバスの言う通りになるだろうな」
自身が考えた方法が、無理な理由を聞いた冥王は、先代国王の性格を思い出し、自身が考えた方法が、無理な理由に納得した
「ですので私は、この度の件は、ルイ様と先代国王様に任せた方が良いと考えます」
セバスは、冥王にエルフ達の下に行く事を諦めさせる為に、代案として、ルイと先代国王に任せるべきだと伝えた
「仕方ない…セバス、お祖父様とルイを呼んできてくれ」
セバスの話しを聞いた冥王は、諦めた表情で机に戻って行き、椅子に座りながら、セバスに、ルイと先代国王を呼ぶよう命じた
「分かりました、直ぐに呼んでまいります」
冥王に命じられたセバスは、ルイと先代国王を呼ぶ為に、急いで部屋を出て行った
「…はぁ~、俺も行きたかったなぁ」
セバスが部屋を出て行った後、冥王は諦めた表情で空を見上げた
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