第211話 冥王VS林王 3
「あれは、冥王様の【火龍】…(やはり、戦うしか無いのですね…)」
【木龍】を、冥王目掛けて放った林王は、【木龍】が冥王の【火龍】に燃やされたのを、悲しそうに見ていた
「(冥王様…貴方様が、戦いを望むのなら、私はエルフの王として、迎え討ちます!)…【樹海操作】!」
【木龍】が燃やされたのを、悲しい表情で見ていた林王は、自身に向かって飛んで来る【火龍】を見て、冥王と戦う覚悟を決め、地面に手を置き、【樹海操作】を使った
【樹海操作】を使った林王は、木を操作して、飛んで来る【火龍】を、何重にも木で縛り付け、そのまま地面に沈ませた
「…林王!久しいな!」
林王が【火龍】を地面に沈めて間、冥王は樹海を抜けて行き、林王の前に到着した
「お久しぶりですね、冥王様…さて、本日はどういった御用でこちらに?」
林王は、自身の前に現れた冥王に動じること無く、凛とした態度で、要件を聞いた
「それは言わなくとも、お主が一番分かっておるじゃろ?」
林王に用件を聞かれた冥王は、全身から圧を出し、林王を軽く睨みながら答えた
「それは、セイ様に失礼な態度を取った長老の、殺害ですか?」
林王は、冥王の圧を受け流し、睨み付けてくる冥王に向かって、冥王が出した圧より、強い圧を出しながら質問した
「林王、お主…高々1人のエルフの為に、この儂と、本気で事を構える気か?」
林王の圧を受け流した冥王は、全身から出している圧を、殺気に変え、より強く林王を睨みつけながら質問した
「私はエルフの王です!相手が何処の誰であろうと!民を護るのが!私の使命!」
冥王の殺気を受けた林王は、覚悟を決めた目で冥王を見ながら、力強い声で冥王の質問に答えた
「そうか…(林王…やはりお主は甘い、…いや、優し過ぎる!)…ならば!霊体ではなく!本来の姿で戦うと良い!」
林王を答えたを聞いた冥王は、悲しい表情を浮かべた後、覚悟を決めた表情を浮かべ、林王を指差しながら、本来の姿で戦えと伝えた
「分かっています…」
返事をした林王は、徐々に霊体を消していき始めた
林王の霊体が、消え始めると同時に、辺り一帯を地震が襲い、地中から林王の本体が現れ始め、林王の霊体が消える頃には、林王の本体がその姿を現した
「…相変わらずデカいのぅ」
冥王は、目の前に現れた、全長1キロ有る、林王本体を見上げた
「うむ、そろそろ始まる」
林王本体を、冥王が見上げていると、林王本体は、徐々に縮み始めた
林王本体は、最初はゆったり縮んでいき、ある程度縮むと、一気に縮み始め、最終的に、霊体の頃と同じ姿に成った
「冥王様…お覚悟を!【薔薇の樹縛】!」
霊体と同じ姿に成った林王は、直ぐ様、冥王目掛けて【薔薇の樹縛】を使った
【薔薇の樹縛】は、地面からつる薔薇を生やし、相手を捕縛する魔法
「っ!いきなりか!」
冥王は、足元から生えてきたつる薔薇に気づき、慌てて【魔足】を使い、空に向かって逃げた
「逃がしません!」
冥王が空に逃げた瞬間、林王は、つる薔薇を操り、上空に居る冥王に向かって、つる薔薇を成長させた
「面倒じゃな…燃え尽きよ!【火炎大蛇】!」
冥王は、自身に向かって成長して来る、つる薔薇に向かって、【火炎大蛇】を放った
冥王の生み出した【火炎大蛇】は、冥王に対って成長しているつる薔薇に巻き付き、そのままつる薔薇を燃やしながら進み、つる薔薇が生えている地面に向かい、根本ごと燃やし尽くした
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