第171話 勝敗が決まる一撃
「さて、お前達は、どれだけ持ち堪えられるかな?」
ヒナイトとディランが広間を出た後、セイの魔力に後退りしている5人組を見ながら、セイは魔剣を構えた
「「「「「っ!なめるな!」」」」」
セイの言葉に、後退りしていた5人は、恐怖を打ち消す為に、大声を出しながら、一斉に前後左右から襲いかかった
「「「「「死ね!」」」」」
「お前らがな!【風剣一風】!」
セイは前後左右から、攻撃を仕掛けた5人組を倒す為に【風剣一風】を使いながら、その場で一回転した
セイの【風剣一風】は、円を描き、前後左右から攻撃していた全員に向かって飛んでいった
「っ!避けろ!」
ボルドは、直ぐ様セイの【風剣一風】を危険と判断し、【風剣一風】を避ける為に、床に倒れながら、全員に指示を出した
ボルドの指示に、直ぐにヒューズは背中の羽を使い上に避け、リュークは【魔装】を使い、天井までジャンプして避けた
「「ぐぅぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!」」」
ゴーシュは、避けようとしたが、横腹の傷のせいで動くのが遅れ、【風剣一風】によって、上半身と下半身で真っ二つにされた
チャートは、自身の亀の甲羅で、【風剣一風】を受け止めようとして、そのまま真っ二つにされた
「「「ゴーシュ!チャート!くっ!」」」
避けた3人は、ゴーシュとチャートに駆け寄ろうとしたが、【風剣一風】によって、王宮その物が横に真っ二つになったせいで、斬られた王宮の上の部分が崩れ始め、落ちてくる瓦礫に邪魔をされ、近づく事が出来ずにいた
「げっ!不味い!早くしないと!」
セイは、【魔装】を使い、落ちて来る瓦礫を避けながら、生きている3人に向かって走り出した
「シッ!」
「くっ!」
セイは、なんとか瓦礫を避けているリュークに近づき、剣を振り下ろした
セイの接近に、気付いていたリュークは、振り下ろされた剣を、ギリギリで躱した
「「リューク!今行く!ちっ!」」
リュークを助ける為に、ボルドとヒューズがリュークの下へ向かおうとするが、落ちて来る瓦礫に邪魔をされ、近づく事が出来ずにいた
ボルドとヒューズが近づこうと頑張っている間も、セイは瓦礫を避けながら、リュークを攻撃していた
「これで終わりだ!」
「ぐぅぁ゙!」
リュークは瓦礫を避けながら、なんとかセイの攻撃を避けていたが、とうとう避ける事が出来ず、セイに肩から胸までを深く斬られた
「「リューク!」」
リュークが斬られたのを見た、ボルドとヒューズは、叫ぶ事しか出来なかった
「死んだな…(時間が無い!一気に終わらせる!)【氷剣零断】!」
リュークが死んだのを確認したセイは、瓦礫を避けるのを止め、ヒューズに向かい【氷剣零断】を放った
「っ!ヒューズ!避けろ!」
「っ!ぐぅぁ゙ぁ゙!」
セイの【氷剣零断】を見た、ボルドはヒューズに向かって叫んだが、ヒューズは【氷剣零断】を避けることが出来ず、頭から斬られ、凍りついた
「ちっ!くそ!」
ヒューズが凍りついたのを見たボルドは、悪態を付きながら逃げ始めた
「あっ!逃げるな!ちっ!邪魔だ!」
ボルドが逃げ出したのを見たセイは、瓦礫を魔剣で斬りながら、一直線にボルドを追いかけ始めた
「あの男は、いったい何者なんだ!何故我らを襲う!」
「くそ!くそ!くそ!せっかく二千年もかけて作った国が、あの男のせいで、一夜で消えてしまう!」
ボルドは、文句を叫びながら、外に向かって逃げていた
「何処行くんだ?」
「っ!何故お前が此処に!」
ボルドが城門まで行くと、セイが城門前でボルドを待ち構えていた
「さて、お前には聞きたいことがある、素直に俺について来い」
セイは、何時でも斬れる様に、魔剣を構えた
「っ!お前はいったい何者なんだ!何故我らを殺す!?」
ボルドは、セイに恐怖を抱きながら、叫ぶように質問した
「俺はセイ フォン ハーデス…ハーデスに忠誠を誓う家臣達の為に、お前達を殺しに来た」
「なっ!」
セイのフルネームを聞いたボルドは、ハーデスの名を聞いて絶句した
「さて、お前の質問に答えんだ、俺の質問にも答えろ…なんの目的で国を作った?」
「っ!何も目的は無い!」
セイの質問に、ボルドは何かを隠すように大声で答えた
「(こいつ!)そんな訳無いだろ!」
何かを隠そうとするボルドに、苛立ったセイは、【魔装】を使い、一瞬でボルドの前に行き、ボルドの頭を掴み、地面に叩きつけた
「がっ!」
地面に叩きつけられたボルドは、そのまま気絶した
「隠してるのがバレバレなんだよ」
セイは、気絶したボルドを拘束し始めた
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