第142話 稽古をつける



「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」


ヒサカ達と、夜遅くまで作戦を話し合ったセイは、朝から庭を借りて、剣の練習していた


「セイ様、おはようございます」


「おはようございます」


「ん?ヒサカとライカか、どうした?何か用でもあるのか?」


「いえ、屋敷の廊下から、セイ様が剣の練習をしているのが見えたので、見学させてもらいたくて」


「別に見学をしていてもいいが、ただ剣を振ってるだけだぞ?」


「いえ、セイ様の練習を見るだけでも、私にとっては、何よりの勉強になります」


「そうか、なら好きにしてくれ」


「ありがとうございます!」


「ふふ、ライカ、よかったわね」


「はい!」


ライカとヒサカが、セイの練習を見ていると、途中から、アナベル、ヒナイト、アルフェスの順番で、騎士を連れ庭にやって来て、一緒に見学をし始めた


「ふっ、ふっ、ふっ(何か、知らない内に、人数増えてるな)」


「ふぅ~ライカ!」


「は、はい!」


「見学だけじゃ、強くはなれないぞ、せっかくだ、稽古をつけてやる」


「本当ですか!是非お願いします!」


「なら、いつでもかかってこい!」


「はい!」


セイは、ライカと何度も剣を打ち合いながら、改善点を伝えていった


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、少しも剣を当てることが出来なかった、はぁ、はぁ、はぁ」


「スピードが全く足りないからだな」


「うっ、それは…」


「完全に鍛錬不足だな」


「うっ、はい…」


「よし、他に誰か稽古したい奴いるか?」


セイを聞くと、見学をしていた、全ての騎士と、ヒナイトとアルフェスが手を挙げ、稽古を希望した


それらセイは、全ての希望者と闘い、途中アドバイスをしつつ、全員が倒れて動けなくなるまで、稽古を続けた


「ふぅ~こんなもんだな、皆お疲れ様」


「「「「「「「…お疲れ様でした」」」」」」」


セイは、疲れて動けくなっている者達を庭に残し、ヒサカとアナベルの2人と屋敷の中に、入って行った


屋敷に入ったセイが、食堂で朝ご飯を食べていると、ライカが今日の予定をセイに聞いた


「セイ様、稽古が終わったのなら、これからどうしますか?」


「そうだな、明日都市を出るから、少し街を見て回るよ」


「あら、そうでしたの?なら私と一緒に行きますか?」


「いや、1人で見て回りたいから、遠慮しておくよ」


(女性と一緒に行ったら、何時間も買い物に付き合う羽目になるだろ)


「そうですか、残念です…ならヒサカ、久しぶり2人で買い物に行きましょ?」


「いいですね!お母様とは、最近一緒に買い物出来てませんから、楽しみです!」


「私もヒサカと買い物は楽しみよ」


「…ごちそうさま、なら俺は街に行ってくる」


「「行ってらっしゃいませ」」


朝ご飯を食べ終えたセイは、食器を片付けてくれている執事達にお礼を言いながら、、部屋を出ていき、街に向かった


街に着いたセイは、適当に街を歩きならが、露店で気になった商品を見たり、武器屋に入って、武器を見たして、街を探索していた


~アルフェス、ヒナイト~


セイが、屋敷に入って行った後、アルフェスとヒナイトは、何とか身体を起こして、セイについて話始めた


「父様、セイ様はどうやってあれ程の技量を身につけたんでしょう?」


「そうだな、いくら才能が有ろうと、普通は16歳であの強さにはなれん、相当の努力をされたのだろう」


「努力ですか?」


「ああ、セイ様は天才だが、才能だけで闘っている者と違い、努力を惜しまないタイプの天才だったな」


「負けていられませんね」


「そうだな、ハーデス家の家臣として、より強くならなくては」


「父様、頑張りましょう」


「ああ」





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