第98話 護衛の到着



サーシャがサラとマイカを呼びに行き、全員でサンドイッチを食べ始めた


「じゃぁ、いただきます!」


「「「「「いただきます!」」」」」


全員が食べながら感想を言い始めた


「あら、美味しいわね」


「今まで食べてきたサンドイッチの中では、1番食べごたえがあります」


「うん!私はハムとレタスのサンドイッチより好き!」


「美味しですけど、作るのに時間が掛かるのが問題ですね」


「私は、レタスをもう少し多めに入れてもいいと思うかな」


「私もそう思うわ、ソースを少し多めに入れて、レタスを増やすといいと思うわね」


「私はレタスをそのままで、お肉を増やしてもいいと思います」


「私も!お肉がもっと多くてもいいと思う!」


「私はそれより、もっと美味しく出来ると思います」


「どうやってです?」


「ソースをマスタードマヨソースだけでなく、違うソースも入れることが出来ると思います」


「サーシャさんの言うとおりだよ、このサンドイッチは、ソースを変えて食べることができるだよ」


「どういうソースがあるの?」


「確か赤ワインで作るソースやヨーグルトで作るソース、玉ねぎと醤油で作るソース、わさびと醤油で作るソース、他にもあったけど、マスタードマヨソースは1番簡単に作れるソースだね」


「そんなにあるの?」


「サンドイッチに使うソースだけでも何種かあるけど、ローストビーフ単品で食べる為に使うソースもあるからね」


「…そんなに、作り方は知ってるの?」


「一応ね、後でサーシャさんに教えておくよ」


「本当ですか!ありがとうございます」


「どんなソースか楽しみね」


「そうですね、私も楽しみです」


セイ達が、ソースについて話していると、魔物の領域から20人近くの魔獣が出てきた


「ん?来たか?」


「あれ?セバスさんじゃ?」


「確かにそうね、先頭にいるのはセバスさんね」


「顔見知りが必要だったんでしょう」


魔獣達が真っ直ぐセイ達の下に向かっている時、セバスが1人走って向かって来た


「セイ様、セナ様、お待たせしてすみません」


「そこまで待ったないよ」


「そうね、ご飯を食べてたから大丈夫よ」


「そう言って頂けると有り難いです」


「皆さんの分も作ってありますので、どうぞ食べてください」


「サーシャ殿、大変でしたでしょう、わざわざ私達の為に作って頂いて感謝します」


「いえ、私だけじゃなくセイ様やセナ様とマーサさんにも手伝って頂いたので」


「っ!セイ様、セナ様、マーサ様、ありがとうございます」


「いいのよ、護衛をしてもらうお礼よ」


「では有り難く頂戴します」


セバスは、護衛達にサンドイッチを取りに来るように伝え、セイ、セナ、サーシャ、マーサに感謝を伝えるよに言った


護衛達は、サンドイッチを受け取ると1人1人感謝を伝え食べ始めた


護衛達が食べ終わり、これからの事をセイとセバスで決め始めた


「直ぐに出発するから、明日出発するかどっちがいい?」


「直ぐでよろしいでしょうか?」


「俺達はいいけど、護衛達は領域を抜けてきたばっかで疲れてるだろ?」


「いえ、昨日の内に近くまで来ていたので、疲れてないです」


「でも、5日間は移動し続けたんだろ?」


「それが、護衛達が早くセイ様とセナ様に会いたいからと、本来4日掛かる道を2日で移動したので、魔物の領域に入る前に休みを取っているんですよ」


「でも昨日は魔物の領域を抜けたんだから、疲れているだろ?」


「いえ、魔物とは戦っておりませんので疲れて無いですよ」


「…もしかして、急いで出発したい理由があるの?」


「…それが、冥王様が早くセナ様に会いたいと言っておりまして、出来れば少しでも早めに出発したいのです」


「…分かった、なら直ぐに出発しよう」


「ありがとうございます」


セバスと護衛の1人が御者を務め、セイ達は1つの馬車に乗った


セイ達が馬車に乗ると、護衛達が周りを囲み出発した


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