第80話 メイトのハンターギルド
セイ達は、従業員にスイートがある最上階へ案内された
「こちらでございます」
「うわ~広い!」
「へぇ~キッチンもあるんだ」
「はい、お客様の中には料理人を連れてお泊りする方もいますので」
「皆!お風呂も大きいよ!」
「あら、それはいいわね」
「楽しみですね」
「当宿の自慢のお風呂ですから、ごゆっくり堪能してくだい」
「なら、お風呂の準備しようか」
「私がしておきます」
「では、マイカが準備してる間に、私が荷解きしておきます」
「なら、その間に部屋割りを決めよ!」
「俺はどこでもいいから、皆で決めておいて」
「あら、何処かに出かけるの?」
「ちょっと、ハンターギルドに行ってくるよ」
「…なら私も行ったほうが良いよね」
「いや、サラは好きにしていいよ」
「本当!なら私は宿で待ってるね!」
「皆は先にお風呂入っといていいよ」
「分かった!」
「では、私共は失礼します、何か御用がありましたらお呼びください」
「分かった、ありがとう」
「セイ、その前にチップを」
「忘れてた、ならこれで」
「っありがとうございます」
セイは金貨10枚をチップとして渡した
従業員達が出て行き
「セイ、渡しすぎよ」
「そうなの?」
「普通は1人あたり金貨1枚でも、渡し過ぎなのよ」
「なら普通は銀貨何枚なの?」
「銀貨3、4枚が普通よ」
「そうなんだ、でも俺あんまり銀貨持ってないんだよね」
「あら、どうして?」
「ほとんどの買い物が、金貨何枚とかになるから、銀貨と銅貨が溜まらないんだよ」
「そういえば、旅の途中の買い物も大量に買うから、金貨1枚は確実にいってたわね」
「それも何箇所か周る時に、金貨1枚と銀貨3枚とかになるから、銀貨がある時は使っちゃうんだよ」
「なら、両替所で両替してもらいなさい」
「そんなのあるの?」
「国がやってるのよ、普通は金貨なんて余り使わないんだから」
「そうなの?でも私達が買い物するとよく金貨何枚になるよ」
「あなた達は、良い物を買うから金貨何枚になるのよ、一般の主婦達は銀貨5枚も使わないのよ」
「金銭感覚がずれてるな、少し見直さないと」
「そうよ、セイは特にお金に余り苦労してないから、直さないと」
「その為に、まずは普段から銀貨を使うようにしなさい」
「わかったよ、ならギルドの帰りに両替所に寄ってくるよ」
「ふふ、いってらっしゃい」
セイは宿の従業員に、ハンターギルドと両替所の場所を聞き、ギルドに向った
街を見て回りながら、セイはハンターギルドに着いた
「ここか、王都のハンターギルドとそっくりな建物だな、決まりでもあんのか?」
セイの言う通り、ハンターギルドは全て同じ見た目をしている
「まあ、どうでもいいけど…はぁ入るか」
セイはハンターギルド入って行った
「うっ、やっぱり臭い!マジでふざけんな!お前ら風呂入れ!臭いんだよ!」
「「「「「っなんだと!このクソガキが!」」」」」
「なんでギルドは臭いんだよ!」
「それがギルドだからだ!」
「「「「「その通りだ!」」」」」
「だが王都のハンターギルドは、臭くなくなってるんだぞ!」
「「「「「「えっ…」」」」」」
「「「「「本当!」」」」」
「臭いと女に嫌われるって聞いてからは、毎日風呂に入るようになったからな!」
「そうね、臭い男は嫌よね」
「「「「「分かるわ~」」」」」
「モテたいなら、毎日風呂に入るべきだな」
「「「「「そうよね」」」」」
「「「「「っ入ってきます!」」」」」
ギルドから男達が出て行ったお陰で、空いた受付にセイは向った
「ちょっといい?」
「はい、何でしょうか」
「マスターに会いたいんだけど」
「予約は取っていますか?」
「いや、取ってない」
「では、ご要件を教えてください」
「王都のギルドマスターが、大きい街のギルドに行ったら、挨拶だけはしといてくれって言われたから来ただけだよ」
「王都のマスターからですか」
「なんか、マスターに身分証を見せれば良いって言われたけど、理由は知らん」
「では一応マスターに聞いてきます」
「よろしく」
受付嬢は、マスターの執務室に話を聞きに行った
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