第66話 ウルと話
セイ達は、ウルの家の庭に向った
「それで、やばい身内って誰だ?国王か?王子か?」
「あんな奴らと一緒にしないでよ」
「はぁ?お前国王を、あんな奴って言っちゃ駄目だろ」
「いいのよ」
「えっですが王妃様、実の親にそれは」
「だって、セイは国王を父親と思ってないもの」
「はぁ?セイそうなのか?」
「まあね、そんなどうでもいいことじゃなくて、やばい身内の話だよ」
「軽!まあ、セイがそう思ってるなら聞かないけどよ、それでやばい身内って誰だよ」
「詳しくは言わないけど、母様の家系の先祖だよ」
「いや、詳しく話せよ」
「嫌だよ、教えるの可哀想だし」
「はぁ?意味わからん、可哀想って何だよ、教えろよ」
「そんなことより、俺この間変異種倒したんだよ」
「本当か!どの変異種だ」
「レッドベアの変異種だよ」
「嘘だろ…セイあれ倒したのか」
「まあね、すごいでしょ」
「ああ…す「凄くないわよ!」マーサ?」
「だって、レッドベアの変異種を倒すために【氷剣零断】使ったんですよ!」
「【氷剣零断】?どんな魔法だ?」
「簡単に言えば、【氷斬】の上位互換だよ、セイは全ての魔法の上位互換を造ってるの」
「上位互換って、セイの魔法は斬るだろ、上位互換なんて無いだろ」
「ウルさんは知らないけど、セイは剣を使うようになったの」
「そうか!やっぱり剣を学んだか!」
「マーサは、その剣を使うのを嫌がってるのよ」
「どうしてです?」
「セイの剣は魔剣だからよ、セイの魔法を強くしてくれるの」
「魔剣だと…」
「貰ったんだけどね」
「…魔剣を貰う…」
「セイの魔法は今5段階に分けて使ってるの、その3段目が【氷剣零断】なのよ」
「はぁ~、どんだけ強くなってんだよ」
「でも5段目は、一生使わないだろうけど」
「使わないって、なら勝てない相手がいたらどうするんだよ」
「多分、1段目から3段目の中の魔法で、追い詰めてやるしかないんじゃない?」
「だがよ、その威力じゃ効かない場合はどうするんだよ」
「そんな敵出てこないと思うけど」
「いや絶対に出てくる!魔物は時に変異種としても異質の奴が生まれるんだよ!」
「大丈夫、そしたらその時に考えるよ」
「はぁ?お前な!「大丈夫だよ」しかしなサラ」
「ウルさんは、セイの【氷剣零断】を知らないから言えるんだよ」
「どういう意味だ」
「こないだ、セイが発動した【氷剣零断】は、50メートル近くを凍らせたんだよ」
「えっ、それは言いすぎだろ」
「本当だよ」
「だってよ、セイの魔法は斬るだぞ、凍らせるのは余波だろ?ありえねぇ」
「その余波で50メートル近くを凍らせただよ」
「…お前本当に、強くなったんだな」
「まあね、剣の腕だけで食べていける程に」
「そうなのか?」
「セイ様は、既に国1の使い手になっています」
「それは言いすぎたろ、まだ15歳だぞ」
「ですが、既にセイ様に剣で勝てる騎士はいません」
「本気で言ってます?」
「本気ですよ、それにサラも武術家として、トップクラスですよ」
「マジか…お前ら強くなりすぎたろ」
「いや~頑張ったからね」
「教える人がよかったからだよ」
「はぁ、それでセイに魔剣をくれたのは誰なんだよ」
「「「えっ?」」」
「えっじゃなくて、本気で気になるんだけど、それとやばい身内って誰だよ」
「ちっ、覚えてたか」
「当たり前だろ、ずっと気になってんだよ、早く教えろよ」
「はぁ、冥王様だよ」
「ん?何だって?」
「冥王ハデス様だよ!」
「っ誰だ?そんな人間いないだろ」
「ねぇ、わざと?」
「っ何がだ?」
「俺のやばい身内は冥王ハデス様だよ」
「嘘つけ、で、本当は誰なんだ?」
「冥王ハデス様って言ってるだろ!」
「信じられるわけ無いだろ!」
「魔剣をくれたのも冥王ハデス様だよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「聞いてる?」
「・・・・・・・・・・・・」
「おーい!駄目だ思考が停止してる」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます