第64話 神視点


セイ王都についてから


~神視点~


「うむ、マイカが見つけたか、ならばすぐに冥王と会うな」


「それにしても、冥王の奴やり過ぎではないか?」


「一族郎党皆殺しにするとは言っておったが、本当にやるとは」


「それほどまでに、息子の子孫がいたのが嬉しいのだろうが、赤子までやるとは」


「まあ、復讐をされぬためにしたのであろうが、セナは傷付かぬのかの」


「あっ!冥王めセイに魔力の鍛造など教えおって、これで手がつけれんくなったな」



セイが魂と人格の話を冥王にし始め


「うむ、魂の事をよく理解している」


「そうじゃ、人格は肉体と精神に左右される、今のセイは前世とは、ほぼ別人だな」


「よくあそこまで理解できたな、まあ理解できた所で、魂は儂しか手を出せんがな」


セイが冥王にマーサの魔法を教えた


「そしてマーサの魔法が、魔獣を戻せる可能性があることもよく分かっておる」


「マーサの鍛造をした魔力ならば、魔獣の王以外ならば戻せるであろう」


「しかし、魔獣の王は今のままでは戻せぬな」


冥王がセイに剣の練習を勧め始めた


「まさか冥王、あの剣をセイにやるつもりか?」


「あの剣にセイの魔法が合わさったら…」



それからセイが剣の練習をし始め


「頑張るの、しかし上達が早くないか?このままなら剣だけで世界最強の一角になるぞ」


「あっ!冥王め本当にあの剣をセイに渡すとは、世界を滅ぼしたいのか」


「うわ、たった一振りであれか…」


「うむ、セイが本気の魔力で魔剣を使ったら、世界を斬るな」


「…あれはもう誰も止めれんな」


「よし!見なかった事にしよう」


セイが15歳の誕生日


「うむ、酒を飲むのか」


「まあセイがどれだけ飲めるか知るのはいいことだ」


「下手に酔っ払って魔剣を振り回されたら…やばいの悪寒が走った」


「ふっはっはっはっ」


「セイめやらかしおったな」


「まあ、あのぐらいの失敗ならいいかの」



セイがハンターになり


「そうか、料理なら発展が見込めるな」


「ならば、料理から文明が発展するかもの


「しかし、セイの奴、実の父親をあそこまで嫌うとは」


「良い父親ではないが、前世ならば会うぐらいしたであろうに」


「やはり、ハーデスの血筋じゃな、誰よりも家族愛が強いが故に、家族を傷付ける者は実の親だろうと殺そうとする」


「冥王も家族の為に、一族郎党皆殺しにして復讐の芽を潰す」


「流石は太古に初めて国を作った一族じゃな」



セイが変異種を倒した時


「やりおったな、あの氷は中々溶けんぞ」


「セイの魔力は、鍛造された魔力じゃ」


「魔力の質が国家魔法師とは、比べられんほど違うからの」


「はぁ、本気で心配になってきたの」



セイが旅立ち


「セイの旅は、世界に何を与えるかの」

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