第50話 買い取り



 セイ達は解体場に行き、職員に頼み解体をしてもらった


「終わったぞ!」


「早かったね」


「ホルス系は解体が簡単な魔物だからな」


「そうなんだ」


「さて、このサンダーホルスの素材はどれだけ売る?」


「どうしようかセイ」


「そうだな、肉は全部の部位から2キロづつと、リブロースとサーロイン、後ヒレは全部持って帰るか」


「おいおい、1番良い所は持って帰るのか、それだと値段が下がるぞ」


「大丈夫よ、懸賞金出るから」


「そうか、なら皮と角はどうする?」


「皮は少し欲しいな、財布が欲しいし」


「なら少し斬るか」


「あっ、後タンも持って帰るよ」


「タン?舌か!」


「そうだよ」


「あんな部位、捨てるとこだろ?」


「いや、食べる部位だよ」


「大丈夫か?舌だぞ?」


「大丈夫美味しいから、少し食べるか?」


「いや、魔物の舌なんて食いたくねぇ」


「そうか、ならタンは全部持って帰るよ」


「分かった、それで角は?」


「私は、欲しいかな」


「何でだ?使い道ないだろ」


「ハンターになって、初めて狩った魔物だから記念にしたいな」


「そうか、なら角も持って帰るよ」


「そうかなら、準備するから待っていてくれ」



 職員は、セイ達が言った物と買い取りする所を分け始めた


「懸賞金持ってきたぞ」


「マスターが持ってきたの?」


「まあな、懸賞金はマスターが渡す決まりだからな」


「そうなんだ」


「さて数えてくれ」


「分かったよ」


 セイ達は懸賞金を数え始め、しっかり金貨150枚あるのを確認した


「うん大丈夫、全部あったよ」


「そうか、なら後は素材と代金か」


「俺の方も、分け終えたぞ」


「なら、素材の方から受け取るよ」


「お前達のは、荷車に乗せておいた」


「ありがとう、私が受け取ってくるね」


「分かった、俺は代金を貰ったらそっちに行くよ」


「分かった」


「代金はいくらになった?」


「皮が金貨45枚、骨が金貨26枚、肉は部位ごとに違うが合計で金貨164枚、合計金貨235枚だな、数えてくれ」


「分かった」


「ん?もうちょっと高いだろ?」


「それが肉の良い部位を全部持って帰るんだと」


「マジか、こりゃ肉屋が文句言いに来るな」


「仕方ないさ、魔物はハンターが売りたい分しか、買い取れない決まりだからな」


「うん?そんな決まりがあるのか?」


「ああ、無理矢理買い取ると、ハンターが売ってくれなくなるからな」


「なるほど、ハンターが居なくなると困るもんな」


「そうだ、だから決まりで禁止されてる」


「そうか、よし数え終わったぞ、確かに235枚あった」


「ならこれで終わりだな」


「ありがとな、また頼むわ」


「おういつでも来い」


「なら、またな」


セイは、そう言うとサラ合流して解体場を出て行った



解体場を出た2人は家に帰り始めた


「ねぇセイ、家に帰る前に野菜とか買って帰ろよ」


「そうだな、今日は久々にバーベキューをしたいし」


「そうだよ!良いお肉が手に入ったんだから、今日はバーベキューにしよ!」


「よし!なら食材を買いに行くか!」


「うん!」


2人は食材を買い込み家に帰っていった






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