第48話 初めての狩り



セイ達はハンター登録を済ませ、これからどうするか話あっていた



「近場の魔物の縄張りに行こうよ」


「俺はいいけど、近場だと草原だぞ?」


「草原だと何が出るんだけ?」


「確か、ブラックホルスかホワイトホルスが1番出るはず」


「なら食べれるし丁度いいんじゃない?」


「なら行くか」



セイ達は王都を出て、歩いて20分の距離の草原にむかった


「ねぇ、近い内に馬買おうよ」


「そうだな、毎日歩くの大変だし」


「そうだよ、時間もかかるし」


「あっ、荷車持って来るの忘れた」


「あっ、どうしよう?」


「1体ぐらいなら2人で運べるか?」


「多分ね」


「なら少し草原を見て回って、いいのがいたらそれにしよ」


「そうだね」



セイとサナは、いいのがいないか草原を見て回り…


「どうしてブラックホルスしかいないの!」


「怒るなよ」


「だって!」


「でも普通はホワイトホルスも居るはずなんだけどな、それにブラックシープやホワイトディアがいないのもおかしい」


「そうだよね、誰かブラックホルス以外、狩りまくったのかな」


「いや、それはないだろ」


「でも全くいないよ?」


「はぁ、もう少し探してみるか」


「居なかったらブラックホルスで諦めよ」


「それしかないか」


セイ達は、1時間近く草原を探し回っていた


「もう無理、セイ諦めよ」


「仕方ないブラックホルスにす、サラ!下れ!」



サラがいた所には、サンダーホルスが立っていた


「サラ!運がいいぞ!サンダーホルスだ!」


「分かってる!絶対に倒すよ!」


「当たり前だ!サンダーホルスは激レアだぞ!」


「それで!どう倒す?」


「余り傷を付けたくないから、一撃で!」


「なら私が引きつけるね!」


「分かった!雷を纏った角で突進には注意しろよ!」


「分かってる!」



そこからは、セイが一撃で決めれるように、サンダーホルスをサラが引き付け続けた


「セイまだ!雷を纏った突進が速すぎて、避けるの大変なんだけど!」


「分かってる!こいつ雷を纏ってるせいで、魔力を纏わせないと剣で斬れないんだよ!」


「なら!危な!魔法でいいじゃん!」


「そうしたいけど!こいつ魔法を撃とうとすると、避ける準備するんだよ!」


「ちっ!ならどうするの!」


「…本気でやれば斬れるけど、肉を駄目にするからなぁ」


「今!駄目なこと言った!」


「う~ん、よし!サラ!一瞬こいつ止めれる?」


「えぇ~感電する!」


「魔法で棒の形を作って足を引っ掛ければいいだろ!」


「なるほど!分かった!」


サラは、突進を避けつつ、足を引っ掛ける隙を伺っていた、そしてサラめがけて角で突進した時


【土棒】


サラの魔法により、サンダーホルスは足を躓かせ、その一瞬をセイが


【風剣一風】 


セイの魔法で、首を半分斬られたサンダーホルスはそのまま倒れた


「痛ー!なんなのこいつ腕か痺れたんだけど!」


「セイ、大丈夫?」


「静電気の強力なのが腕にきた!」


「魔力をちゃんと纏わないからだよ」


「纏ってたよ!なのに痺れたの!」


「ならサンダーホルスが強かったんだよ」


「いや強すぎでしょ!セバスさん前にサンダーホルスは雷を纏うと速さ上がるけど、他はブラックホルスと変わらないって言ってたよ!」


「ならこの個体が強かったんだよ」


「くそ~、こいつのせいで、ハンター初日に痛い目にあった」


「それより、これどう運ぶ?」


「う~ん、何かこいつデカくね?」


「そうなの?初めて見たからわかんない」


「セバスさんは、ブラックホルスと余り大きさは変わらないって言ってた」


「でも1.5倍ぐらいあるよ?」


「しょうがない、血抜きをしている間に、そこら辺の木で荷車を作るか」


セイ達は、近くの木にサンダーホルスを無理矢理吊るし、その間に荷車を作った


「出来た!」


「大丈夫なの?」


「大丈夫だろ、王都に付くまで保てばいいんだから」


「それもそうね」



セイ達は、サンダーホルスを荷車に乗せて来た道を帰っていった





設定

ホルスは牛の魔物

シープは羊の魔物

ディアは鹿の魔物





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