第45話 ギルドに到着



セイは15歳になったことで、ハンターギルド登録することにした


「母様、ハンターギルドに登録してくる!」


「ええ、楽しんでらっしゃい」


「じゃぁ行ってきます!」


「セイ待ってよ!私も行く!」


「「「いってらしゃいませ」」」


セイが玄関を出て行ってから


「セナ様は心配ではないのですか?」


「セイは大丈夫よ」


「そうですね、セイ様は強くなりました」


「ええ、セバスさんに、剣で勝てるまで成長しましたし」 


「そうですな、まさか負けるとは思いもしませんでした」


「あら、セバスさんはセイなら、自分より強くなるって言ってましたよね」


「はい、ですが後5年はかかると思っておりました」


「努力した結果でしょうね」


「セイ様は、世界を旅するのが夢だと言っていましたから、そのために毎日努力をした結果でしょう」




セイとサラは、王都にあるハンターギルドの前に来ていた


「セイ、楽しみだね」


「ああ、ようやく夢の第一歩だからな」


「そうだね、私もセイと旅がしたいし」


「良かったのか?家を継ぐって道もあったのに」


「いいの、お祖父様とお祖母様とは、会えただけで充分、それに今さら貴族になりたくないから」


「そうか、なら早く登録しに行こう」


「うん!」


セイ達はギルドの中に入った


「「くっさ!」」


「酒臭い!後加齢臭がする!」


「「「「何だと坊主!」」」」


「うるさい!酒臭い息をこっちにするな!」


「「「「喧嘩売ってんのか!」」」」


「臭い息をするなって言ってるだろ!」


「「「「このクソガキが!」」」」


「あっはっはっはっは」


「ん?誰?」


「あー笑った!坊主お前面白いな」


「だから誰?」


「おっと失礼、俺の名前はジョンだ、よろしくな」


「まぁよろしく、ジョン」


「本当怖い物知らずだな」


「だって、ここに俺とサラより強い人いないし」


「「「「はぁ?」」」」


「ねぇセイ、そろそろ登録しに行こう」


「そうだな、確か受付で登録できるってウルさんは言ってたよな?」


「そうだよ、あそこの受付が空いてるから、あそこで登録しよ!」


「ああそうしよう」


セイとサラは空いている受付に向かって行った


「すみません、登録したいんだけど」


「坊主と嬢ちゃんが?」


「「そう」」


「無理だろ、怪我しないうちに帰りな」


「あれ?確か魔法師なら誰でも登録できるはずでしょ?」


「俺もウルさんにそう聞いてたけど」


「2人共魔法師なのか?」


「「そうだよ」」


「籠手と武器持ってるじゃねぇか」


「だって使うから」


「いいじゃねぇか、登録してやれよ」


「だがなジョン、もしなんかあったらどうするんだよ」


「2人共ここにいるやつより、強いんだろ?なら大丈夫だろ」


「おじさんわかってるね!」


「おっおじさん!嬢ちゃん俺はお兄さんだろ?」


「えっおじさんでしょ、ね、セイ!」


「はぁ、サラ、おじさんはないだろ」


「えっセイはお兄さんだと思ってるの?」


「いや、おっさんだと思ってる」


「いや!変わらねぇから!」


「えっ、おじさんよりおっさんのほうが、親しみやすくない?」


「違う!俺が言いたいのは、まだ若いってこと!」


「いや~もう40近いだろ」


「まだ、34だ!」


「「えっ嘘」」


「あれ?魔法師って年取ってからも、若く見られがちって聞いてたけど」


「私もそう聞いてるよ」


「だよな、おっさん嘘は良くないよ」


「嘘じゃねぇ!」


「「「あっはっはっは」」」


「お前らも笑うな!」


「まあ、魔法師でも老け顔ぐらいいるよ」


「そうだよ、人は見た目じゃないよ!」


「慰めるな!」


「「「あっはっはっは」」」


「それより、どうして俺が魔法師だと分かった」


「普通に分かるよ」


「うんうん、それだけ魔力をお腹に溜めてたら、魔法師なら誰でも気付くよ」


「嘘だろ…」


「おい、ジョンどうした」


「この2人、俺より魔法師として上にいる」


「なっありえないだろ」


「いや相手の魔力を感知できるのは、優れた魔法師だけだ」


「いや、魔法師なら誰でもできることだよ、できないのは半人前の証拠だよ」


「俺が半人前…」


「それより登録してくれる?」


「まあ、ジョンより優れた魔法師なら、登録するけど試験は受けてもらうぞ」

 

「「分かった」」





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