第44話 15歳の誕生日と酒の失敗


魔剣で雲を吹き飛ばしてから、4年近くが経ち、その間に色々なことがおきた


まずはセナが魔法を使えるようになり、それが振動をおこす魔法であったこと、そりにより王都に地震をおこしてしまったり、物を粉々にしてしまったりとコントロールが大変な魔法だった


他にもサラの祖父母に、手紙を出したら祖父母がサラに会いに来て、この子をガーデン家の跡取りにすると、祖父が大騒ぎし、サラが嫌がり祖父を魔法で吹き飛ばしてしまったり


セイは魔力のコントロールに失敗して王城の屋根を、斬り飛ばしたり色々なことがあった



「セイ!15歳の誕生日おめでとう!」


「「「おめでとうございます」」」


「おめでとう!」


「皆、ありがとう」


「今日は、皆で楽しみましょう」


「「「はい」」」


皆でパーティーをしていると、セナがお酒を取り出した


「セイ、今日からお酒を飲める歳になったんだから、自分の限界を知っておいたほうがいいわ」


「そうですね、お酒の失敗は身を滅ぼす事もあるので、早いうちに飲める限界を知るべきです」


そこからは、セイがどれだけ飲めるかを、調べるために、皆でお酒を飲み続けた…



セイが朝目を覚ますと、横にはマーサがおり、セイは自身の失敗を知った


「嘘だろ…俺がやっちゃた?」


「う~ん、あれセイ?、まさか!っ頭が痛い」


「シスターおはよ、昨日のこと覚えてる?」


「あれ?全く覚えてない」


「俺も覚えてないないんだけど」


「とっ取りあえず服を着ましょ」


「そうだね」


2人が服を着てリビングに行ったら、セナ以外の全員が頭を抱えていた


「どうしたの皆」


「あらセイ起きたのね、皆頭が痛いみたい」


「あれ母様は痛くないの?」


「私はお酒で酔わないもの」


「本当!なら昨日何があったの!」


「あらセイは覚えてないの?」


「全く覚えてない」


「そうね、皆でワインとエールを飲んでいたら、まずはサーシャが潰れちゃって、それをマイカが部屋に運んでから、しばらくしたらサラちゃんが潰れちゃって、それをマイカがまた部屋に運んで、次にセバスさんが潰れちゃって、それをセイが部屋に運んで、次にマイカが潰れちゃって、それをマーサちゃんが部屋に運んで、その後はマーサちゃんが潰れちゃって、そのまま私とセイで飲み続けたら、セイがおもむろにマーサちゃんを部屋に運んでから寝るって言って昨日は終わったわ」


「待って…マイカさんが潰れたのは覚えてる…それからしばらく母様と飲んだのも覚えてる、そこから記憶がない」


「ならセイは、ワイン5本とエール10杯は大丈夫ね」


「まさかサラ様がここまで強いとは」


「サラ様は昔から、お酒で潰れたところを見たことがありません」


「母様すご!顔色も変わらなかったよね」


「何故か酔わないのよね~」


「(私、セイとやっちゃた…どうしよう…)」


       小声

「(マーサちゃん)」


「(はいっ)」


「(昨日はすごかったね)」


「(えっどういうことですか?)」


「(セイが覚えてないから、内緒にしておくけど、誘ったのマーサちゃんからよ)」


「(えっ私が!?)」 


「(えぇ、酔っ払って子供が欲しい!って叫んでセイを連れて部屋に行ったわよ)」


「(嘘…私が…どうしましょ?)」


「(セイも覚えてないから、気にしなくていいのよ)」


「(でも…)」


「(もし子供ができてたら、私達と育てましょ)」


「(子供が…できていたら)」


マーサは、自身が酒で失敗したと、心から理解した


セイもまた、自身が酒で失敗すると、どうなるか分からなくなると理解し、2度と酒を飲みすぎないと誓った




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