第41話 剣の練習



 セイの魔法で雲を吹き飛ばしてから、2年の歳月がたった、セイは8歳となったが、未だに鍛造した魔力をコントロール出来ていなかった


 その日セイ達の下にセバスがやって来た


「セナ様お久しぶりです」


「あら、セバスさんお久しぶりです」


「ん?母様その人誰?」


「セイは初めての会うわね」


「初めましてセイ様、私は冥王様に仕えるセバスと申します」


「へぇ~そうなんだ、それで今日はどうしたの?」


「今日は、冥王様からセイ様にお届け物を頼まれまして」


「!もしかして剣?」


「そうでございます、そろそろセイ様も剣を習われる頃かと」


「でも、剣を教えてくれる人がいないんだよね」


「マイカ殿では、駄目なのですか?」


「マイカさんは、大剣使いだから、最初は教えれるけど、変な癖がつくかもしれないから、長剣の事は長剣使いに習った方が良いって言うんだよね」


「ならばこのセバスがお教えしましょう」


「えっ、セバスさん長剣使えるの?」


「もちろんです」


「なら教えてくれる?」


「はい!お任せください」


 そうしてセイは、セバスに剣を習い始めた


「セイ様は魔素の浸透率が高いお陰で、身体能力が既に、大人にも負けないほどになっております、ですが身体の使い方は子供のままです、なのでまずは、剣の握り方と振り方をお教えします」


「分かった…」


 それからセイは真向斬り、袈裟斬り、一文字斬り、逆袈裟斬り、左袈裟斬り、左一文字斬り、左逆袈裟斬り、突きを学んだ


「今の8種類が基礎です、セイ様はこの8種類の形を体に染み込ませることから、はじめましょう」


「分かった」



 それからセイは、1年の間、セバスに見てもらいながら、毎日魔力のコントロールと、8種類の形を朝から夕方までし続けた


「流石です、もう形は完璧です」


「そう?ありがとう」


「では、これからは模擬戦を、私とマイカ殿とやりましょう」


「でもマイカさんは、サラとの模擬戦があるよね」


「セイ様もそこに加われば良いのです、これからは4人で模擬戦を交代でやればいいのです」


「そう、なら分かった」


サラはセイが魔力のコントロールを練習している時には、既に武術を習い始め今では毎日マイカと模擬戦をしていた


「サラ、今日から俺とセバスさんも模擬戦に参加するから」


「分かった~、なら私とセイでやろ!」


「いえ、まずは私めがセイ様の相手をします」


「えぇ~!」


「セイ様は、まだ剣で戦ったことがないので、最初はゆっくりでないと、怪我をしてしまいます」


「そう、なら仕方ないかな」


それからセイ達は、毎日何時間も模擬戦を繰り返し続けた、最初はゆっくりだったが、セイがなれ始めてからは、速くなり1年経つ頃にはマイカに勝てるようになり、日に日に剣の腕を上げていった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る