第33話 親子の対面



セイ達は3人は街中でセナの家臣のマイカに声をかけられ、ついて行くことにした、道中マーサとサラに自身の出生を教え、3人は王都の外れの屋敷に案内された


「セイ様、こちらに、セナ様がいらっしゃいます」


マイカは門を開け、セイ達を屋敷に案内し始めた


「今こちらにはあるお方が来ておられます」


「知っています、冥王様が俺を待っていると」


「っご存知でしたか」


「えぇ色々聞いているので」


「ねぇセイ…今の冥王様にって言わなかった?」


「言ったよ?」


「えっ………嘘でしょ…」


「ねぇセイ、冥王様って誰?」


「ん?あぁサラは、知らないのか」


「うん、聞いたこと無い」


「っサラ、後で教えてあげるから、絶対に粗相しないで」


「どうしたのシスター?すごい顔色が悪いけど」


「そんなに心配しなくても大丈夫だよシスター」


「でもっ…」


「冥王様は、俺に会いに来たんだよ、だから大丈夫」


「何でセイに冥王様が…」


「セイ!」 「ん?ぅ゙ぐ…」


その時屋敷の玄関から女性が走ってき、そのままセイを力強く抱きしめた


「あぁセイ!私が!私が弱いばかりに!貴方を!ごめんなさい!本当ごめんなさい!」


「ぅ゙ぐっぅ゙ぅゔぅ゙っ」


「セナ様!セイ様が苦しがっています!」


「あっ!ごめんなさい」


「はぁはぁはぁ死ぬかと思った!はぁはぁ」


「ごめんなさいセイ」


「はぁはぁいえ大丈夫です」


「この方が、セイの母親、「セイそっくり!」」


「あらあなた達は?」


「あっ申し遅れました、教会のシスターをしています、マーサです、こちらが」「サラです」


「貴方がシスター、セイを育ててくださり心より感謝をそしてセイをここまで連れて来てぐださり本当にありがとうございます」


「頭を上げてください!私はシスターとして当たり前の事をしただけです」


「いえ、シスターであろうとなかろうと、息子を助けていただいたのです、母として感謝をしなければいけないのは当たり前の事本当にありがとうございます」


「王妃に頭を下げられては、私が困ってしまいます」


「王妃の前に、母なのです、ですから母として頭を下げるのです」


「それでも「もういいでしょ」セイ?」


「母様は母として感謝を、シスターは聖職者として当たり前の事を、もうそれでいいでしょ」


「セイ…母様と…」


「母様?」


「セイ!」 


「ぅ゙ぐぅ゙っぅぐっぅぅ゙ぅ゙ゔ!…」


「「「セイ!」」」


セイは、セナに抱きしめられ、息ができなくなり気絶した


「セナ様!嬉しいのは分かります、ですがやり過ぎです!」


「ごめんなさいサーシャ、セイに母様って呼ばれて嬉しくて」


「はぁ~いいですかセナ様、まだセイ様は6歳なのです、子供の体はまだ発達しきれていないので、優しくしなくてはいけません」


「そうね、ごめんなさい、マイカ!セイをリビングに運んでちょうだい」


「はい」


「マーサさんサラちゃん、セイが目を覚ますまで、私の知らないセイの事を、教えてくれる?」


「「はい」」


セイが気絶している間にセナは、セイが教会に預けられてからの毎日をマーサ達に聞き、セイが何歳までおねしょをしていたか、初めての魔法で森を無茶苦茶にしたとか、数多くの黒歴史が暴露された


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