第32話 王妃の迎え
セイ達は王都に入るため、門に並び審査を受けていた
「お前は何をしに王都に来た」
「私達は、私の用事と子供たちに王都を見せるために来ました」
「お前の用事は何だ」
「私は、教会に訪問と知り合いから手紙を届ける事を頼まれて来ました」
「そうか…荷台のチェックと身分証を出せ」
「これが私の身分証です、子供達は孤児なのでまだ身分証を貰ってません」
「そうか…身分証は大丈夫だな、おい!チェックは終わったか!」
「終わりました!何処にも怪しい所はありません」
「よし通っていいぞ」
そうしてセイ達は王都に入ることが出来た
「ねぇシスター?」
「何?サラ」
「身分証って何?」
「身分証はその人が誰かって書いてある板よ」
「何で、私やセイは持ってないの?」
「本当は親が子供が産まれた時に、国から貰うんだけど、孤児だと誰の子か分からないから10歳になった時、国から貰えるの」
「そうなんだ…なら後2年で貰えるね!」
「そうね、でもサラとセイはすぐ貰えるわ」
「どうして?」
「ハンターギルドで登録すれば、国から身分証を貰えるの」
「ならすぐだね!」
「えぇ」
「ねぇシスター?」
「何セイ?」
「何か王都の雰囲気暗くない?」
「そうね…前にたときよりもピリついてるわ」
「やっぱり(確実に冥王達が原因だな)」
「何かあったみたいだし、早く華の酒って宿に行こ」
「なら露店の人に場所を聞きましょう」
セイ達は馬を停め、露店の人に話を聞きに行こうした、その時1人の女性がセイを呼んだ
「セイ様!」
「ん?誰?」
「やはりセイ様なのですね」
「そうですけど、誰?」
「私はマイカと申します」
「「セイの知り合い?」」
「いや知らないよ、ただ俺の母親の部下かな」
「知って「「えぇーセイの母親!」」おられるのですか!」
「まぁ、ある人?から聞いています」
「なら付いて来ていただいてもよろしいですか?」
「えぇ、わかりました」
「ではこちらに」
セイ達はマイカの後をついて行くことに
「セイ、ついて行って大丈夫なの?」
「そうだよ、それにセイの母親って」
「大丈夫だよ、ある人?に聞いたんだ」
「それって、誰?」
「神みたいな人」
「「えっ本当に大丈夫?」」
「大丈夫だって」
「いや、セイの頭を心配してるの」
「そうね…何か魔法をかけられたんじゃ」
「違うよ、本当に神様みたいな人に、夢の中で教えてもらったの!」
「いや怪しいでしょ」
「そうよ、やっぱり魔法をかけられてるのよ」
「そんなことないよ、それに知っているでしょ、人を操る魔法は魔力量の多い相手には、効かないの」
「そうね…セイの魔力量だと、効かないわね」
「じゃぁその神様みたいな人に、何を教えてもらったの?」
そこからセイは、自身が王妃の子供である事、側妃が命を狙っていた事を2人に話した
「じゃぁ王都にいたら危ないんじゃ」
「そうでもないよ、側妃達は亡くなったから」
「そう…なら大丈夫なのね?」
「うん…多分ね」
「セイは、この国の王子様なの?」
「血筋はね、でも国王とか興味ないし」
「でも、王様が迎えに来たら」
「大丈夫だよ、俺が王様になる気ないから、無理矢理にでも王様にしようとするなら、出て行けばいいんだし」
「「ふふ、セイらしいね」」
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