第31話 王都に到着



セイ達は明日になれば王都に到着する距離に着いていた


「セイ、サラ明日には王都に着くは」


「やっと~何もなくて暇だった~」


「そうだね、俺も暇すぎて退屈だった」


「そうね、でも何事も無かったのはいいことよ」


「そうだけど~」


「ふふ、じゃぁ今日は早めに寝ましょう」


「そうだね、明日朝早く出れば、早く王都に着けるから」


「なら寝る順番はいつも通りでいいわね?」


「「うん」」


寝ている時に襲われないよう、シスターが最初に寝て、セイ、サラが後から寝る事にしていた


その日セイが寝ている時


「セイ!」


「うん?」


「起きろセイ!」


「う~ん…なんだ神か、おやすみ」


「おやすみじゃない!」


「何だよ…何か用か?」


「そうじゃ!真面目な話じゃ」


「いきなり何だよ」


「よく聞けセイ、今王都には冥王がおる」


「はぁ?何で?」


「お主を待ってじゃ」


「俺に?意味分からん」


「初めから話すからよく聞け、お主の母親が関係している」


「俺の母親?、確か迎えに来るって手紙を残した?」


「違う、手紙はお主の母親が書いたのではない」


「???」 


「初めからから説明する」


そして神はセイの母親が王妃であり、命を護る為に信用する者にセイを預けた事、その者が追手に追い詰められ、セイを教会に預けた事、そしてセイを護る為に、死を選んだことを聞かされた


「つまり…俺の母親が王妃で命を狙われたから、俺を逃がしたと」


「そうじゃ」


「なら、俺が側妃達を殺せばいいわけだな!」


「違う!」


「何で?俺の命を狙っているんだろ?」


「そうじゃが違う!」


「いや違わないだろ、俺の命を狙ってるなら、殺さないと」


「お主は修羅か!それに!側妃達はもう死んでおる!」


「はぁ?何で?まさか俺の母親が…」


「それも違う!側妃達を殺したのは冥王じゃ!」


「冥王?そういや冥王が王都にいると」


「そうじゃ冥王が王都におる」


「何で?今の話に冥王は関係ないだろ」


「それがそうでもない」


「???」


「それも説明する」


そして神はセイの魔素の浸透率が高いのは隔世遺伝である事、セイの血筋を調べたら冥王の息子の子孫であった事、セイの魔法は冥王の一族の遺伝である事、それを冥王に伝えたら王妃に会いに行き側妃達を王子1人残して皆殺しにした事を伝えた


「いや、冥王やりすぎじゃね?」


「お主も側妃達を、殺そうとしたであろ!」


「俺は、側妃達だけを殺そうと」


「同じじゃ!側妃達を殺せばその家族が黙っておらんぞ、その者達はお主を殺そうとするじゃろう、そしたらお主は?」


「あ~なるほど、確かに殺してたわ」


「だから同じなのじゃ、(本当にハーデス家の男は皆昔から好戦的じゃ)」


「それで?冥王が王都にいて俺を待っていると」


「そうじゃ、お主に会いたいのじゃろ」


「なら俺は王都に着いたら冥王と母親に会えばいいんだな」


「うむ、冥王と王妃がお前の後ろ盾になる、そしたら貴族達には狙われん」


「マジか、ならシスターやサラも大丈夫だな」


「あぁ大丈夫じゃ」


「なら俺を元に戻してくれ」


そうしてセイは神の所から戻り始めた


「あっ!そうじゃ、サラって子も貴族の血筋じゃぞ!名前はガーデンじゃ!」


「おっお前!またか!」


そう言ってセイは世界に戻った


そして朝


「セイ、サラ起きて」


「う~ん、おはよう」


「シスターおはよう(あのジジイ、また言い忘れて最後に言いやがったな)」


「今日は王都に王都に着く日よ、急いで準備して」


「「は~い」」


セイ達は急いで準備を整え、すぐに出発した、そして昼前には王都に到着することが出来た


「わー、王都ってデカいんだね!」


「そうね、国の首都だから」


「何があるか見て回ろ!」


「それより先にウルさんが言ってた華の酒って宿に行かなくちゃ」


「そうね、王都はその後に見て周りましょ」


「うん!」



こうしてセイ達は王都に到着した


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