第14話 マーサのイメージ
サラが魔力を動かせるれるようになってから2ヶ月が経ち、サラはよりなめらかに、動かせれるようにウルにアドバイスを貰い、日々上達していた
そんな中、セイとマーサは自分のイメージを探し続けていた
「(俺の魔力、動く気配無いんだけど)」
「(ウルさんみたいに固めることでもなく、サラのように叩くでもない、色々イメージしてるけど、まったく動かん)」
「(マジで、俺のイメージってなんだ?)」
「……!動いた!」
「「!?」」
「本当!シスター!」
「うん、少しだけど確かに動いたわ」
「良かったね~」
「ありがとうサラ!」
「それで、シスターのイメージは何だったの?」
「多分だけど、治すことかな?」
「どうゆうこと?」
「色々イメージしたけど、上手くいかなくて前にサラが転んで怪我をした時の手当を思い出して」
「それで魔力が動いたと」
「そうね、少しだけど確かに動いたわ」
「なら魔力で人を治すのを、イメージすればいいんじゃない?」
「そうねやってみるわ」
~10分後~
「どう?シスター」
「うん、やっぱり治すことが正解だったわ」
「良かったねシスター」
「ありがとうサラ」
「でも、多分だけど攻撃が苦手な魔法師になるわね」
「?どうして?」
「サラ、多分だけどシスターは治すことしかできないからだよ」
「セイの言う通り、他の事ができる気がしないもの」
「そっか~」
「でもシスターが1番大変だと思うな」
「「?どうして?」」
「だってシスターは怪我や病気を治すことができるんだよ、魔法師の中でも特殊なんだと思う」
「????」 「そういうことね」
「どういうことシスター?」
「そうねサラ、セイが言いたいのは、私の魔法は王族や貴族が喉から手が出るほど欲しい魔法なの」
「どうして?」
「それはね、もし自分の家族に何かあった時、治せる人がいれば死なずにすむでしょ」
「うん」
「だから無理矢理にでも連れ去ろうとするのよ」
「?でもシスターは魔法師何でしょ?力ずくは無理じゃないの?」
「違うよサラ、シスターは魔法師だけど治すことしかできないの、だから戦いなら剣士達の方が強いんだよ」
「でも連れ去ってもシスターが断われば意味ないよね?」
「そうねサラ、でもあなたやセイが人質にされたら、言う事聞くしかないのよ」
「そんなのひどいよ!」
「だからねサラ、このことは俺とサラ、シスターの3人の秘密にしなくちゃいけないの」
「そうね」
「だからサラ、シスターが魔法師になれることは誰にも言っちゃ駄目だよ」
「うん…分かった」
「(まさか回復魔法とはね、シスターには言わなかったけど、この世界は魔素のお陰で薬は前世より優れている、でも腕を無くした人を治せる薬は聞いたことがない、今は分からないけどシスターは、治すことができる可能性を持ってるそんなこと権力者に知られたら下手をすればシスターを巡って、争いが起こる可能性がある…はぁ~マジで気をつけないとヤバいな)」
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