第4話 2歳から3歳へ
「セイ2歳の誕生日おめでとう!」
「おめでとう!」
「ふん!」プイ
「ありがとう!」
「こら、カイ!」ゴン
「いってぇーな!」
「しっかりおめでとう言いなさい!」
「何だよ」
「何だよじゃありません家族なのよ」
「しっかり祝いなさい!」
「別にいいじゃんか」
「はぁ~本当にあなたって子は」
「アッハハハッ、カイは相変わらずだねー」
「うるせーサラ!」
「こらカイ!」ゴン
「何で俺ばっかり怒るだよ!」
「それは、カイあなたが反抗ばかりするからよ!」
「反抗なんてしてねーよ!」
「はぁ~」
「カイ!」
「頭大丈夫?」(頭の出来大丈夫?)
「ふん!軟なお前と一緒にするな!」
「そう」
「「アッハハハッ」」
「何だよ!」
「はぁ~いい加減気付きなさいよ!」
「何が!」
「サラ」
「何に?セイ」
「もう手遅れだよ」
「「ぷっ」」…そうね」
「それで、セイ夢は変わってないの?」
「うん、シスター」
「そう」
「ならいっぱい勉強と努力しなきゃね」
「うんわかってる!」
「何だよ、セイの夢って」
「ほんっと何も覚えられないのね」
「何だと、サラ!」
「セイの夢は世界を旅することよ」
「はっ!無理に決まってるだろ!」
「あんたよりは可能性があるわよ!」
「なわけあるか」
「ほんっとに馬鹿ね」
「何だと喧嘩売ってんのか!」
「上等じゃない!」
「こら!2人共止めなさい!」ゴン
「何で俺だけ殴られるんだよ!」
「カイは変わらないね!」
「どういう意味だ!セイ」
「そのまんまよ、はぁ~」
「シスターもサラを大変だね」
「「そうね」」
「「「でもそれがカイだからね」」」」
こうしてセイの2歳の誕生日は終わる
~1年後~
~セイ視点~
(この1年は大変だったな~)
(まさか魔力を感じるのに1年かかるとは)
そう1年前セイはシスターから魔法の勉強を教えてもらったのだが
【シスターいわく
この世界には魔力があり
魔力は自然の中にある魔素を体に少しずつ馴染ませることにより魔力に変えることができる】
(これを最初に言われたときは全く感じることができなかった)
(だけど半年かけてようやく魔素を体に馴染ませる方法が分かった)
(まさか座禅だったとわ)
(深呼吸をして毎日3時間に及ぶ座禅)
(マジで苦行だろ)
(だけど魔素が馴染んだお陰で魔力を感じることができた)
(後はこれを続けて魔力量を増やさなければ)
【シスターいわく
魔素を馴染ませ魔力を感じることが初歩であると、次は魔力を増やす訓練である
魔力量はどれだけ魔素を体に馴染ませることができるかで決まる
魔素を体に馴染ませ魔力に変えるこれが初歩にして奥義だと
魔素は馴染めば馴染むほど体を強く逞しくしてくれるものであり剣士や格闘家皆が努力し続ける物だと】
(つまりこの世界にいる人は魔素のお陰で魔物に負けずにすんでいると)
(だか魔力は想像力により威力を変える)
(だから科学が発展しない)
(文明が中途半端なのもまた魔素のせいでもあると)
(この3年で錬金術とかも調べたけど)
(魔素のせいで地球の物理学、鉱物学、植物学全く当てはまらないし)
(普通に植物学から石鹸作っても魔素のせいで粗悪品でも作り手によって最高級になっちゃうし)
(はぁ~無理じゃね文明発展)
(まぁあの神様の爺様もそこまで期待してなかっただろうし、まぁいっか)
「セイ~!そろそろお祝いするわよ~」
「はーい!」
~神視点~
(いやいやいや、すごい期待しとるで!)
(しかし魔素のせいで学問が全く進まんとはの~)
(だか想像力で何でもできるならセイが地球独自の想像力で色々やってくれれば)
(少しは文明が発展すかもの~)
(もう中世ぐらいの文明でかれこれ2000年ぐらい止まっとるからな~)
(まぁ気長に待つかの)
~協会~
「「セイ誕生日おめでとう」」
「「ありがとうシスター、サラ」」
「ふん」プイ
「こら!カイ!」ゴン
「いってぇー何だよ」
「しっかりおめでとう言いなさい」
「ふん、知るかよ」
「この…カッ「まぁまぁシスターもういいよ」でもセイ…」
「そうよシスター、カイなんてほっときましょ」
「はぁ~いい加減反抗なんて辞めてくれればいいのに」
「「いやそれは、無理でしょ」」
「なっ!何だよ」
「そりゃカイだから?」
「「ふふふ そうねカイだもんね」」
「「「アッハハハッ」」」
「3人共何で笑うんだよ!」
「「「ふふふ」」」
こうしてセイは3歳になり魔力を感じることができるようになった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます