第5話 4歳になりました!


「誕生日おめでとう!」


「おめでとう!」


「ふん!」


「ありがとうー」


「こらカイ!」ゴン


「いってぇーなシスター!」


「まだ反抗なんてしてるの?」


「うるせぇサラ!俺がいつ反抗なんてした!」


「ずっとよ!セイがうちに来てからずっと」


「そんなことねーよ!」


「どうせセイに嫉妬してるでしょ!」


「はぁ?何でセイ何かに嫉妬すんだよ!」


「それはまず顔でしょ!」


「ふん!俺の方が男らしい」


(((いや、どっちかとゆうと山賊?)))


「次に頭の出来」


「俺の方が賢い」


(((えっ本気?)))


「次に魔素の浸透率」


「俺の方が高い」


(((それは…ない!)))


「次に身体能力」


「俺の方が優れてる」


(((いや…すでに互角)))


「次に歌」


「俺の方が声が綺麗」


(((音痴のクセに声ダミ声)))


「次に料理の腕」


「俺の方が上手い」


(((不味いうえに味覚オンチ)))


「次に掃除」


「俺の方が上手」


(((いや掃除してないだろ)))


「次に人気者」


「俺の方が人気者」


(((誰にも慕われてないくせに)))


「次にモテる」


「俺の方がモテる」


(((確かににホモからな!)))


「最後に全てで負けてる」


「いや俺の方が全てに勝っている!」


(((ここまで来ると、もう駄目だな)))


「はぁ~もういいわ」


「ねぇシスター」


「なにセイ?」

           小声

「(もう無理じゃない?矯正)」


「(そうね、でも親として成人までは)」


「「大変だね」」


「えっ手伝ってくれないの?」


「「いや、無理でしょ」」


「そんなことないわよ!きっと多分」


「「いや自信ないじゃん」」


「だって」


「「もう諦めなよ…」」


「でも、家族として!」


「「いや、家族して早く手を打たなきゃ」」


「どうゆう意味?」



「「あれ、下手したら国に喧嘩売るよ?」」


「まさかそんな」


「いやだって俺の4歳の誕生日なのに

勝手にご飯食べて文句ばっかり」


「今も文句言いながら黙々とご飯食べてるし」


「そうね、彼処まで自己中心的でナルシストで自分が世界の真ん中にいると思ってる」


「「もう手のつけようがない!」」


「でも家族だから」


「う~ん」


「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」


「なら一回死ぬ程痛い目みないと

あれは治らないよ!

それも奇跡的に助かったぐらいの

痛い目に」


「「それってつまり」」


「そう!9割がた死ぬ可能性があること」


「流石にそれは」


「私は賛成かな」


「ちょっとサラ!」


「だって一番の被害者私になりそうだもん」


「?どうして?」


「シスターは知らないかもしれないけど」


「あいつが近所の子供怪我させたの、謝りに私が行ったんだよ!」


「えっ?」


「他にもあいつが町長怒らせたのに、私も家族だからって怒られたの!」


「えっ」


「他にもあいつのせいで、私、友達2人に絶交されたのよ!」


「・・・・・・・・」


「私、もう面倒見れないからね!」


「まぁシスターも知らなかったんだろうけど

あいつの町の大人から、将来絶対に犯罪に走るって思われてるよ」


「…ふ…2人共それ本当?」


「「うん」」


「そう…少し考えさせて」


「「分かったか」」


こうしてセイの4歳の誕生日は終わりを迎えた

さてカイはどうなることやら

次は神視点から




追伸

(セイは魔素の浸透率をかなり高めており

すでに大人の魔力量に追いついている

それなのにカイと身体能力が互角なのは

体に負担をかけないように押させているから

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