第1.5話 後輩の悲しみと怒り



~後輩視点~


(先輩に進められてからすぐ仕事を辞めてから、もう1ヶ月か)


後輩は最初は3日間寝っぱなし

その後仕事を探そうとしたところ

前の会社取引先の社長に声をかけられた


社長

「ねぇ君元○○○社の○○君だよね」


後輩

「えっはい、そうです」


社長

「やっぱり…少し話せるかい?」


後輩

「はい、何でですか?」


社長

「前から君にウチの会社にスカウトしようと思ってたんだよ。」


後輩

「えっ何でですか?」


社長

「いや~君が務めていた○○○社はね~

かなり評判悪かったんだよね~

なのに仕事があったのは君と主人公君のお陰でね~」


後輩

「え…そうなんですか?」


社長

「そうだよ、だから君達の2人をスカウトしようとしてたんだけど

昨日ね主人公君から電話がきてね「後輩君は会社を辞めたから今ならスカウトしやすいですよ」って言われて来ちゃた」


後輩

「先輩が…」


社長

「そうだよ、だからウチの会社に来ない?」


後輩

「でも…」


社長

「まぁ悩むのは分かるからこれ僕の名刺とウチの会社の求人書ね」


「ウチで働く気になったら電話して」


後輩

「…分かりました」


~1週間後~


後輩

「よし!電話するか!」


プルルルプルルルガッチャ


社長

「はい、こちら○○○社、社長○○です。」


後輩

「もしもしこないだ名刺を貰った○○です。」


社長

「あ~君か、どうしたのウチで働く気になった?」


後輩

「はい!よろしければお世話になろうと思いまして」


社長

「そうかい、歓迎するよ」


「じゃぁ、3日後にウチの会社に来てくれる?」


後輩

「はい!分かりました。

よろしくお願いします。」


~1週間後~

社長

「今日からウチの会社で働くことになった

○○君です。」


「皆仲良くしてあげてね」


後輩

「今日からこちらでお世話になります

○○と申します。

よろしくお願いします。」


社長

「○○君は元○○○社で同じ仕事をしていた子だからすぐ即戦力になるよ!」


社員一同

「「「「「えー本当ですか!」」」」」


部長

「社長!前からスカウトしようとしてた子ですよね!」


社長

「そうだよ!」


部長

「即戦力じゃないですか!」


社長して

「そうでしょ!まぁ○○君が入るから残業も減るけどね」


部長

「まぁ残業手当がなくなるのは嫌ですけど

その分家族に時間を使えるのはいいですね」


社長

「だね」


後輩

(この会社やっぱりいい会社だな)



~2週間後~

後輩

「もしもし○○○社の○○です。」


主人公の兄

「もしもし主人公の兄の○○です。」


後輩

「あっお久しぶりです

どう成されましたか?」


主人公兄

「ふー昨日主人公が亡くなりました」


後輩

「…!どういうことですか!?」


主人公兄

「色々と聞きたいだろうから明日の葬儀に来れますか?」


後輩

「分かりました…行かせていただきます…」


後輩

コンコン

「社長!」


社長

「なんだい?」


後輩

「早退と明日休ませて下さい!」


社長

「どうしたんだい?」


後輩

「主人公先輩が亡くなりました」


社長

「!どうしてだい?」


後輩

「わかりません、明日主人公兄さんと話してきます」


社長

「そうかいなら、線香出してきて」


後輩

「分かりました」




~1日後~


後輩

「主人公兄さん、この度は」


主人公兄

「○○君久しぶりだね」


後輩

「はい」


主人公兄

「弟が…なぜ亡くなったか知ってるかい?」


後輩

「いえ、1ヶ月前までは元気でしたので」


主人公兄

「そうか、弟はね過労死だったんだよ」


後輩

「えっ…でも先輩…」


主人公兄

「弟の会社の子から聞いたんだけどね

今から3週間前から仕事量が一気に増えてね

家にも帰れず働きっぱなしだったんだよ」


後輩

「でも、先輩この時期は仕事量が減るから

辞めるなら今だぞって…」


主人公兄

「うん、聞いたよ

でもね本当は増えるって知ってたんだよ」


後輩

「え…」


主人公兄

「「このままじゃ、後輩が壊れるから辞めさせた」って」


後輩

「そんな…」


主人公兄

「君は悪くないよ弟は君を守ったんだ

本当に悪いのは会社の社長達だよ」


後輩

(先輩が俺を守るために…)

(そんな…そんな…)




~1ヶ月後~

テレビ

「○○○社に対し相次いで訴えが、かけられています。

これにより○○○社、社長および役員は労働基準法に基き裁判が開始されます。」


後輩

(こんなことしても先輩は帰ってこないけど

ちゃんと仇は取りますからね)


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