第10話 学園にて
いつも通りクラスの席について次の授業の予習をしていると
3人がこちらへ寄ってきて申し訳なさそうに俺に言った
「昨日ルーカスの屋敷にユリアがいるのをみてしまったんだ。今まで私達でユリアを探すために頑張ってきたよね。誰よりもユリアなことを想ってるのは知ってるし、ユリアを独り占めしたいのはわかるんだが、俺たちにも会わせてくれないかな?」
「ん?なんのことを言ってるんだい。ユリアが見つかったのか!?」
と勢いよく立ち上がってルーカスが言った。
え、昨日いたのはユリアじゃなかったのか確信は出来なかったが、最近のルーカスの行動といい、あそこから見えたのはユリアしかいないだろう
「ねぇ、今日ルーカスのお屋敷お邪魔してもいいかな?久しぶりに行きたいしさ」
しらばっくれてんのかなとおもって、直接屋敷を確認しに行こうとした俺らを普通に屋敷に入れてくれるからやはりユリアいないのでは。いや、とりあえずユリアがいるかもしれないから確認しに行こう。
「もちろん、大丈夫だよ。だけど最近何も手につかなくて、屋敷も荒れててさ迎え入れる用意に時間がかかると思う。馬車を迎えさせとくからあとで三人で来て。」
「わかった」
やはりユリアがいたのは勘違いだったのかと思ってきた。あのルーカスが手につかないとはユリアがまだ見つかっていないんだ。まぁあとでルーカスともゆっくり話そう。
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