第11話 ルーカスの屋敷 二人の会話

 やっぱりあの時見られていたか、面倒くさいことになった。

 ユリアは一生見つからないことにして俺の鳥籠の中に入れておくつもりだったが、バレてしまってはしょうがない。ユリアを傷つけたくないが、ユリアには俺しかいないと思わせるためにもまぁいい機会だろう。


 ルーカスは急いで家に帰り、ユリアの部屋に入った。

「ルーカスおかえり!!」

とぎゅっとハグをされた。

はぁかわいいすぎる。ただいまと言いながらイチャイチャしたい気持ちを抑えて、すぐさま話を切り出した。


「ユリア聞いて、ルチアーナがユリアにしたことや今までにやったことが明らかになったて処罰されらことになった。だからこれから、身分も戻るし君は自由だよ。」


 それを聞いたユリアは泣き崩れた。そしてルーカスにお礼を言った。

「ルーカス、、、いつも本当にありがとう。もうなんて言ったらいいんだろう。ほんとうにほんとうに、、」


 さらに続けてルーカスは嬉しそうに言った。

「ユリア!泣かないで、嬉しいお知らせがあるんだ。ユリアが会いたがってた皆んなに今日屋敷に来てもらうことになっているんだ。せっかくだからみんなをびっくりさせない?みんなすごく君に会いたがってたんだ。」


「え、?本当にみんなに会えるの」

「そうだよ!サプライズってことで後で入ってきてよ」

「本当にありがとう、わかった!私は部屋の前で待機してるね」

「うん、僕がユリアが会いたがってるという話をし始めるからさ、みんなが反応し出したら入ってきてね」

「うん!!たのしみ!!」


 こんなにはしゃいじゃって本当に可愛いなぁ。けどごめんね。やっぱりユリアは俺のものだし、もう誰にも会わせたくないな。


 そういって、後ほど3人が来るであろう客室に空間魔法をかけた。外からは漏れて聞こえる会話は全て反対の意味で聞こえるという特殊な魔法をかけた。


 そしてみんなが絶対に確認したいであろう今のユリアの部屋には誰もいないように見せかけて、みんなが部屋から立ち去ったあとに、ユリアが客室まで後で出て来れるように遠方からの合図で異空間からユリアを出すことができる簡易的な魔法をかけておいた。


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