ギルド、結成……?


「これで」


「ああ」


 ギルドルームで、みんなで顔を合わせる。


「とりあえず、最初の目的、達成だね!」


「ふむ」


「うん」


「おう!」

 

 ダンジョンアタックのために必要な条件。


「ギルドメンバー四人と!」


 あたし、カク先輩、パドちゃん、キリエちゃん。


「斥候技能を持つ人と!」


 カク先輩を見る。

 色んな事を教えて貰ったりした。

 はっきり言って、このギルドの立役者と言っても過言じゃない。


「それから」


 キリエちゃんを見る。

 最後に入ったメンバー。

 一番難しいと思われてた、役職。


「『中級回復魔術ヒール』を扱える回復役!」



 これが、あたしの……。




「ちょっとまて」


「はい?」


 キリエちゃんが手を前に出してストップをかける。


「え、今いいとこなんだけど」


「言っとくが」


 それが、最後の大爆弾。


「アタシは『中級回復魔術ヒール』使えないぞ」


「え?」


「は?」


「うそ?」


「本当」

 

 カク先輩ですら、予想外だったらしく。


「「「「えーーーー!」」」」


 あたしのギルド、さっそく破綻!

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