アイデアNo.013 色彩と教官:設定+あらすじ
世界は様々な色彩で溢れている。
赤、青、黄……。
無限とも言える数の色が存在する。
それらは周囲に多様な影響を与える。
人も例外ではない。むしろ、人間が最も影響を受けているのかもしれない。
けれど、人は影響を受けるだけでは終わらなかった。
色彩の影響力を認識し、そして利用する事を思いつき、それを実践した。
だが、その行為は社会を完全な能力主義へと突き進ませた。
俺は学園に通う高等科一年生だ。
ここでは色を基とる能力の発現、開発、訓練が行われている。
入学して半年。
三年生との訓練試合が行われた。
目的は三年の実力を知らしめる事で一年生に現在の自分の実力を思い知らせる為である。
本来、一年と三年では勝負にならない。
当たり前の話だ。
けれど、事件は起こる。
俺が三年を瞬殺してしまったのだ。
翌朝には周囲の見る目が変わった。
それまで俺を根暗だと馬鹿にしていた連中が手の平を返す様に擦り寄って来る。まったく気持ち悪い。
そして、ある朝。
教官に呼び出される。
「今日から中等部の教官をやりなさい」
俺に通常の授業は不要だそうだ。
そして教官は続ける。
「君には決定的に足りないものがある。それを見つける為にも中等部の教官をやってきなさい」
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カクヨムで公開している騎士長編の別アイデアですね。
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