　少年には歳が二つ離れた姉がいる。

　成績優秀、運動神経抜群、誰に対しても優しく、男女問わずに人気があって、どこに出しても恥ずかしくないどころか、欠点を探すほうが難しいような、自慢の姉――だった。

　姉は変わってしまった。

　部屋から出ず、高校にも行かず、家族からの呼び掛けにも答えない。

　そんな姉と、ある日、言葉を交わす機会が訪れた。

「この娘の体は我がもらった」

　いつも聞いていた優しい声音が完全に消え去った、低い、男のような声で姉は続ける。

「この娘の体を返してほしいだと？　ならば貴様は我が出す試練を見事乗り越えてみるがよい」

　姉は、悪魔に憑りつかれてしまった。

　※実際は、姉は悪魔に憑りつかれていない。悪魔に憑りつかれた、という演技をしているだけ。

　ハイスペックなだけに、誰もそれが演技だと見抜くことができない。

　姉は弟が大好き。愛してる。

　しかし、弟は妹が好き。（現実には妹などいない。妹という属性に対して幻想を抱いているだけ）

　弟の性癖を知った姉は言い放つ。

「だったらわたし、お姉ちゃんやめるもん！　今日から妹になる……っ！」

▽▼▽▼▽▼▽▼

　考えて思いつく気がしないので、おそらく天啓があったのでしょう。

　書けたら面白いと思う。でも、なんでだろう？　長編で書けるイメージができない💦

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