第2話 朝日

日曜日朝、いつも通りだ。なんもかんも考えなくたって体が勝手に動くようになってしまった。6時前に起きてはサウナのバイトに出かける味気無さにも1年ほどかけてようやく慣れ始めたころだ。5分ほど歩いて駅に着く。始発駅なのがささやかな幸いである。そんな幸せを逃すまいと、端の席は意地でも譲らないそんな日曜日。--

バイトは一瞬、飯も一瞬、瞬く間に家に帰ってきてしまった。何をしようか迷いながらぶしつけにベースを弾きならしたり、掃除してみたり、、掃除のモチベだけはなぜ不定期で湧き上がってくるのだろうか。ふとクローゼットを開けると、そこには真みどりの包みに飲み込まれるように小箱が二つ佇んでいた。それはまるで息をするように生々しく、褪せた色合いとは裏腹に鮮明に司会を支配した。身に覚えがない、、

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