第五十五話 巨大モンスターの正体

─ポルサネ達は、町へ逃げた盗賊たちを探していた

どこにいるんやろなぁ...

ユメ「この町の建物、全部高いね!」

ラミア「迷っちゃいそう...」

そうして街を歩いていると、でけぇモンスターを見つけた

「グォォォォ!オォォォォ!」

アッあの時のやつだ!ここにもいるんだ...

そのモンスターは、見境なく町を破壊していく

「グゥゥゥゥ...アゥゥゥゥ...」

レオ「...何かを探してる...?」

確かに、ガサガサと何か探してるっぽいぞ

「グォォォォ...ウゥゥ...アゥゥ...」

ズシ...ズシ...

アッこっち来た、なんだ?

「グォォォォ!」

うわぁぁぁ!食おうとして来てる!逃げるぞぉ!

ユメ「流星!」

ガブッ!

ユメ「うわぁ!流星が食べられちゃった!」

レオ「食おうとしてるってことは、あいつ腹減ってんじゃね?」

ラミア「あっばか!あんたが食べられちゃうよ!」

レオ「大丈夫だ、木の実持ってきてあるかr」

ガブッ!

レオの上半身が食われた!

ユメ「あ...レオ...!」

ラミア「だから言ったのに...」

スーッ...

ラミア「え?」

いやいや、レオの適応力なら復活できるよ、体が吹き飛んでもな!

レオ「いってぇなぁ!俺じゃなきゃ死んでたぞ!」

「グォ...!?グゥゥゥゥ...!」

あいつモンスターも引いてんじゃねぇかよ...

レオ「ははっ!ひっそり鍛えてたんだよな!こうなってもいいように!」

どうやってたん?

レオ「ゾン兄に斬ってもらってたんだ!」

アイツゾン兄もよくやるなぁって思ったけどあいつゾンビだからそこまで躊躇しないか...

ラミア「すごいねこの人...不死身?」

最初の溺れていた頃が噓のようだ...

ユメ「あいつ泳げなかったの?」

いや、なんか最初会ったとき溺れてたのよ

イツキ「...楽しそうだね...」

うぉぉぉ!!!いたのかよ!!!びっくりさせやがって...

イツキ「...なんかごめん...」

ラミア「ずっと後ろに居たのにね...」

後ろ居たんだ...気配がなかったぜ...

イツキ「元々影薄かったからね...ボクは...」

っと...モンスターがご満悦のようだが...

レオ「とりあえず持ってた木の実全部あげたら満足してくれたよ...」

「がぅ!」

んでよ、こいつ前から少し見たことあるような気がしてんのよ...

俺以外のみんなが首を傾げる

そりゃそうだろう...誰よりも先に復活させたやつだからな...

とりあえず触れてみる

「あうぅぅぅ...!」

少し嫌がっていたが...何かを感じた...

やっぱそうだ...!あの頃と同じ感触だ...!

レオ「触ってわかるもんなのか...?」

ユメ「私にはわからないわ...」

これ見せたら思い出してくれるかな...?

ラミア「えっ何を見せるの?」

特殊な素材で作られた黒い手袋~!

レオ「んなもんあったんだ...」

「あ...うぅぅ...?」

これは嚙みつかれたときに手を守る手袋なのさ、こいつに触れるときに使ったんだよ

ラミア「すごい丈夫そうですね!素材が知りたいところです!」

あとで自由に見るがいい...

「あぁぁ...!あぁぁぁ...!」

ユメ「なんか、目をキラキラさせてるぞ?」

最初復活させたときも同じ顔をしたなぁ...

「うぅぅぅ...ァァァァァァ...アァァァァァ!」

ん?なんか様子がおかしい...少し苦しんでいる...

「あぁぁぁ!うぅぅぅ...」

モンスターの姿が変わっていく

ちょいちょいレオ、またやった?(レオの目で)

レオ「いやいや、流石に二度はやらんよ...」

まさか...こいつモンスターが自ら...?

そうしてモンスターは、大きいツノの生えた女の子になっていた

レオ「すげぇ!」

ラミア「自分で姿変えられるのかな...?」

ユメ「こういう人、あっちの星私の故郷にもいた気がする...」

そうなん?

「あぅぅ!」

うぉぉぉ!

元モンスターが近寄ってきて顔をすりすりしてきた

レオ「えっ俺じゃないの?(木の実あげたやん...)」

「ぅぅぅ...」

手袋をあげよう

「あぅぅぅ...!」

イツキ「...嬉しそう...」

はは、かわいい子だ、名前つけてやらなくちゃな...(思い出してくれたようだし)

お前の名前は...ロゼだ...!

レオ「オレ思ったんだけどさ、お前のネーミングセンスはどこから出てんだよ」

ポンって出てくる、お前の適応と同じ感覚さ

レオ「あとこの子お前の最初の仲間なんだよな?番号付けちまうと...」

知ってるさ、こいつは0号と名付けてロゼと呼ぶのさ

レオ「なるほど...そこはセンスあるじゃねぇか...」

ロゼ「あぁぅぅ!」

ユメ「嬉しそうだね」

ラミア「それより、そろそろ盗賊を探しに行かない?」

あっそうじゃん

イツキ「盗賊を探しているのかい...早くしないとあいつら逃げちゃうからね...」

─捜索はまだ続く...

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