第五十話 故郷の崩壊

───────また同日、ユリ視点───────

暇だなぁ...あっそうだ!生まれ地に戻ってみよ~!

そう思って、ユリは家を出る

ユリ「町のみんなに会いたいなぁ~あはは!」

とても楽しみだな~!町のみんな優しいからな~!

いつも町は明るく見えていた

でも、今日は何やら暗い雰囲気する...

森に入ってみると、とても殺伐とした雰囲気を感じた

ユリ「なんだろう...叫び声も聞こえてくるね...」

助けを求めるような...そんな声が...

久々に怖くなってきたよ...あの頃みたいで...

町に近づくにつれ、雰囲気はどんどん怖くなる

ミア「ねぇ、なんだか不気味じゃない?」

うゎぁ!居たのかミア...!

ミア「楽しそうに外行くのが見えて、ついてきたんだ!」

ユリ「ミアがいたらもっと...楽しみになるはずだったのに...雰囲気のせいで不安になっちゃうよ...あは...」

苦笑いするしかなかった、この状況で相方といても、この雰囲気じゃ...

そして町へ着くと...

ユリ「ぁ...何があったんだ...」

町が滅茶苦茶に荒らされていた

ミア(なんでこうなってるの...理解できないよ...)

建物は崩壊しており、いつもいるはずの町のみんながいない

ユリ「...私たちのいない間に何があったんだ...」

その中で、町の人たちを縛り付けて運んでる人を見つけた

その人はこっちを見るや否や嫌な顔をした

「おいおい、まだ居たのかよ、全員回収できたと思ったのによ」

回収...?

ユリ「誰だアンタ、それにここで何をしているの?」

そう聞いたその直後...

「貴様らを捕らえに来たんだよ!」

と言いながら奴が突っ込んできた

ユリ「へぇ~...捕まえてみなよ~?」

ユリはひらりと回避する

そしてチョップをぶつける

「グホッ!」

奴は地面に叩きつけられる

ユリ「ナイフだったら死んでたねぇ~あはは!」

ユリは奴に近寄りこう問いかけた

ユリ「お前は何のために来たの~?正直に言わないと、ザクザクしちゃうぞぉ~?」

すると奴は簡単に吐いた

「この町の鍛冶屋をかき集めて、鉱山資源を奪いまくって、我が国をもっと豊かにするためだ...!資源を有効活用してるだけd...」

ユリ「面白いこと言うじゃーん...じゃあ...バイバイ!」

そう言って、奴を八つ裂きにした

ミア「鉱山...もしかしてユメが言ってた鉱山のことなのかな?」

ユリ「そうかもねぇ、アハハ...あっちは大丈夫なのかな...?」

なんて話してたら...

「ただの雑魚処理だけでこの町の人を救えたと思っているのか?」

!?

今まで見たことがないオーラ...!

そいつのオーラは濃縮された死の色をしていた

ミアは物陰へ隠れようとする

だが...奴はミアの隠れようとしていたところを切り裂いてしまった

ミア「ひぃ...」

ミアは恐怖で動けない...

奴が近寄ってくる

ユリは奴を止めようとした

しかし、なぜか動けない...

ユリ「ミアに...何をする気だ...?」

すると奴は醜悪な顔を浮かべ

「貴様を絶望させるのさ...オラァァァ!」

ミアは回避しようとした、だが...

ミア「きゃぁぁぁ!」

奴の刃はミアを完璧に捉えてしまっていた...

ミア「うぅ...」

ミアが力なく倒れる

ユリ「ミア!!」

ミア...そんな...また、死ぬなんて...

この惨状を見て、奴は薄ら笑いを浮かべる

「貴様らはもともと死んでたんだろ?お前もすぐ殺してやるよ...!」

ミアを殺されてしまった...また、守れなかった...!

ユリから表情が消えた...

─この悲劇、もう嫌だよ...!

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