第四十八話 呪いを耐える人達

─同日のルミ

...暇だ...まさかあの人に会ってからまた暇という言葉が出るとは...

私はいつも孤独だったから、暇だと思わなかったのかしら...

そう思っていると、ガラスの割れる音が聞こえてきた

「うわぁ!」

多分隣の部屋だな...

ルミ「誰だろう...」

見に行ってみると、なんとルイとノアがいた

ルイ「いたたた...ノア...運転しっかりしてよ...」

ノア「ごめん...目にごみが入って...」

ルミ「...片方見覚えある...」

ノア「あっあの時の!」

どこかで見た気がする帽子に、その髪色...忘れるはずがない...!

ルイ「知ってるのか?」

ノア「あの時触ったらなぜか死んじゃったからね!」

そんな軽々しくいうものじゃないでしょ...

ルイ「よく覚えてるな...そんなこと...」

ルミ「それより...何でここに突撃してきたの...」

ルイ「暇だったもんでな!散歩がてらノアの箒に乗せてもらったってわけさ!」

ノア「運転大変だったんだからね...ハァ...」

ノアはとても疲れているようだ

ルミ「...それより...なんで私の呪いを耐えてるの...」

ルイ「呪い...?そんなものがあるのか?」

ルイは不思議そうに顔をかしげる

ノア「そのとてもすごいオーラ、呪いだったのね!謎が解けた!」

謎が解けたって...死んでるじゃん一回...

ルイ「それより、誰なのよあなた!」

ルミ「...私はルミ...16号と名付けられた...あの男に...」

ルイ「あぁ~!あいつのことか!私は20号と名付けられたルイよ!よろしくね!」

ルイはそう言って握手しようとする

ルミ(触れたらダメ...)

そう思って、ルミは手を下げた

ルイはまだわかっていない、触れたら死んでしまうことを...(オーラに耐えれても触れたら流石に死んでしまうだろう...)

ノア「触れることを避けてるね、ルミ、また死ぬのが怖いの?」

ルミ「う、うん...」

ノア「大丈夫だよ!耐えれるようになったから!」

ルミは困惑していた、耐えれるようになった...?どういうことなんだろう?

ノア「あっそうだ...まだ伝えてなかったね...5号のカイって子のおかげで死に耐性ができたのよ!だから触れても大丈夫よ!」

ルミ(え...?)

ルミ「それどういうことよ?」

ルイ「なんだか、死神と天使のハーフらしいのよ、カイは」

ルミ「へ、へぇ~...(困惑)」

ルイ「あっそうだ!もうこんな時間じゃん!買い出し行きたいからはよ乗せてってよノア!おなかすいたんだよ!」

ノア「あっそうだね!早く行こう!」

ルミ「あっちょっとまっ...」

(行っちゃった...ここにあるのに...いったい何だったんだろうあの二人...)

不思議な再会に困惑している暇もなく、片付けをしなくては...


─そう思って箒を探していると、もう一人、大きい人が迷いこんできた...

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