第四十四話 宝石の住民
ちょ、まだか?
ユメ「まだまだかかるわよ...」
レオ「スピード下がってね?」
ユメ「巨大化したせいで負荷が大きくなっちゃったのかしら?」
ラミア「それなら...!」
バッグの中を探し出した
ラミア、何をする気だ?
ラミア「じゃじゃーん!燃料タンク~!」
レオ「燃料て、車じゃねぇんだから...ってかよくそのでかいのが入るな...」
ラミア「今作ったんです!」
作れるの...?
ユメ「注ぎ口ないから
ドボドボドボ...
...!?きゅ、吸収してやがるぜこいつ...!
ユメ「あっスピード出てきた!」
なんで?
レオ「やっぱ俺が触ったやつはなんか変化あるよな...」
ラミア「すごいじゃん!」
毎度毎度すごいな...
すごいスピードで進んでいく
山が見えてきた
あれか?
ユメ「あれよ!ブレーキかけるからどこか掴んどいて!吹っ飛ばされるからね!」
んなこといっても、捕まるものなんか...レオがいたな!
ガシッ
レオ「ちょ!?」
ラミア「私はずっと掴まってます!」
スパーン!
流星は止まった
ブレーキというか、目の前に
ラミア「凄い威力ですね!木がはじけ飛びましたよ!」
アッマジやん...すげぇ、サンが吹っ飛ばした後のようだ...
レオ「俺もできるようになりてぇな~!」
やってみれば?
レオ「このように手を構えればいいのか?ってうぉ!」
ピチューン!
レオの手から星弾が出てきた
ユメ「す、すごい...!サイズは小さいけど、できているわ...!初見でできるなんて...才能しかないわね...」
そんで...入口は?
ラミア「多分あそこだと思います!」
んーいやわかりやすいなぁ!なんだよ!でかでかと書いてあるじゃねぇか!
ユメ「なんかクリスタルタウンって書いてあるね、私が通りかかったときはそんなもん見えなかったのに...」
まぁ入ってみよう
...とその時!
「誰だぁ!誰だぁ!誰だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ファ!?
中は悲惨なことになっていた
レオ「鉱石が一つもねぇ...!」
ラミア「なんででしょうか...?それに、人々の叫び声が聞こえる...怖いよ...」
まぁ落ち着け...るわけねぇや...ちょっとユメ話聞いてきてくんね?
ユメ「なんで私が!?」
いや...俺ここのこと全く知らんのよ...
ユメ「私もよ!それに嫌な予感がするわ...」
レオ「しょうがねぇなぁ、俺が行くよ」
流石レオ、好奇心旺盛なやつだ
レオ「どうしたんだい、そこの人」
レオは泣いている人に話しかける
「うぅ...私たちの宝が...宝が...」
宝...多分鉱石のことやろうなぁ...
レオ「ちょいと失礼...」
何してんだ?
レオ「こうするとな、数時間前の記憶を持っていけるんよ、俺のほうに...ほうほう...あ~...可哀想だ...」
なんだよレオ、お前だけが理解してもしょうがねぇだろ
レオ「要約すると、採掘師(?)にすべて持ってかれたらしいんだ...」
うわ、マジかよ...全部て...
レオ「んでここの鉱石は町のようになっていたらしく、そこに住んでたらしいんだ、ここの人たちが、でも、全部持ってかれたから、家を失ったのと同じ意味らしく、みんなが混乱してるんだ」
ラミア「かわいそう...どうすればいいかな私たちは...」
ユメ「取り返しに行きたいところだけど...そうもいかないしね...」
でもなんもしないのも可哀想だ、どうすればいいのか...
─この町の鉱石が全部なくなっているとは思いもしなかった俺達
この後どうするのか?
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