第四十三話 本当の力

───────ケン視点───────

(なんて強い...!そろそろ体力が限界だ...!)

あいつはまだ余裕そうだ...!

アミ「そろそろきついんじゃないか?」

ケン「いや...まだ終わらんよ...!」

斬撃の嵐が吹き荒れる

だが、やはりダメージを受けるのは俺だった...

なぜだ...なぜ俺だけがダメージを食らうんだ...!

アミ「貴様は知らないのだろう、私の力を...!」

そーいやこいつは一度も見せていない、能力を

アミ「私は、受けたダメージを力に変え、そして同時に回復するんだ...!」

それは厄介だ、実質攻撃すればするほど強くなってしまうってことだ

(戦闘狂のような能力...かなり厄介だ...!)

アミはさらに加速する

斬撃が更に激しくなる

ケン「ぐぅぅ...」

アミ「もう限界じゃないかい?」

ケン「グフ...確かにダメージは俺のほうがでかいが、俺にも能力があるんだ...!これぐらいは耐えるさ...」

アミ「それはただのやせ我慢だろ?本当のことを言えよ、能力を見せれないって」

ケン「俺はそう簡単には死なな...い...!」

ケンは膝をついて、血を吐く

ケン「ゲホッゲホッ!...俺は...死なねぇ...!貴...様を殺す...まで...!」

この時点で、ケンの身体は限界を迎えていた

アミ「もう限界が来てるじゃないか...!貴様をこの手で2度も殺せてうれしいぞ私は...!もう終わりにしよう、この町の騎士をまとめるのは私なんだ...!」

そしてアミが長剣をケンに突き刺した

アミ「そこで朽ちていけ...」

そう言ってアミが後ろを振り向いた瞬間

ケン「そう...簡単に死ぬ...わけがない...!」

なんとケンが立ち上がった

アミ「まだ生きているのか、化け物か...?」

ケンは自分に刺さっている長剣を引き抜き、こう言った

ケン「貴様を...殺すまで...」

その姿は、皆が騒然とするぐらいボロボロだった

執念で包まれたオーラがケンを包む

ケン「貴様には、まだ見せてなかったな...というより、見ることがなかったかもしれない...貴様に殺されたからだ...!だから...死ぬわけにはいかねぇんだ...!それに...俺を待っている人がいるんだ...!覚悟しろ...ここからが本番だ...!」

アミ「死にぞこないめ、俺にだって待っている人がいる、行くぞ!最終決戦だ!」

アミが能力を最大限に使い、自分を最大限に強化した


──限界を超えたケンと、能力で強化されたアミの戦い

何が起こってもおかしくない...!


おまけ


イチ「ニコ~!ちょっと光の球を出してくれ~!ボールぐらいの大きさで!」

ニコ「はい!」

ボンボン

イチ「すげぇ!ボールみたいに跳ねるぞ!イフ!バレーしようぜ!」

イフ「いいねぇ、運動なんて久々よ!」

ナツ「バレー?」

シズク「楽しそう!」

ナツとシズクも一緒にバレーすることになった

...はずだった

イフ「オラァァ!」

バシューン!

イチ「ちょ、どこ飛ばしてんだよ!」

光の球をはるか彼方へ飛ばしてしまい、試合が一瞬で終了してしまったからだ

イチ「深海じゃないんだから、力には気を付けてよね!」


おしまい

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