第四十一話 新しい教祖
───────エル視点───────
エルは教祖を引きずり回しながら、何かを探していた
こいつをどうしてやろうかな...仲間に手出したからな...
正直即断罪でも構わないが、あの子たちのためだ...
ブンッ!
「グヘェ!」
エルは、教祖を思いっきり投げ飛ばして、壁に叩きつけた
教祖「何をする気だ...!私は至高の神だぞ...!」
エル「黙れ、僕の仲間に手を出したからには、容赦しないからな...!」
その直後エルは、奴の足の指先に向かって手を突き刺した
教祖「ぐぎゃぁぁぁ!」
なんと、足先が消えたのだ
エル「足先消えたぐらいで何を叫ぶ...!これからだぞ...!」
エルは足に指を突き刺していく
(あの銃弾ぐらいの穴を何か所も開けてやるよ...!)
そうして、足が穴だらけになった
エル(あの子たちの前では見せられないな...)
教祖「やはり天使はこんな裏があるんだ...!殺してやるよ...!私の教徒がな!」
エル「それを言えるのはいつまでかな?」
突然、教祖は苦しみ始めた
教祖「貴様...!何をしたんだ...!」
エル「君は祈りの対義語を知っているかな...?」
教祖(...なんだそれは...!まさか!)
エル「呪いだ...!君には全て聞かないといけないから...!」
教祖「何の呪いだ...!」
エル「君には噓をつけない呪いをつけてやったさ、さぁ話してもらおうか、あの手慣れ感、僕たちだけじゃないだろう...!君は何対手にかけた?」
教祖「じゅ...140体だ...!全員自分の教会で飾っている...!」
エル「...そうか...だからか、僕の職場(天界の管理をする場所)から天使が消えていたのは...じゃあもう一つ聞こう...」
教祖(おうち帰りたい...帰って家であいつら舐めまわしたい...)
エル「貴様、女の天使ばっか飾ってるだろ...」
教祖「...あぁ...」
エル「シンプルに言わせてくれ、お前性癖トチ狂ってるぞ...なんで飾るんだよ...」
教祖「死んだ天使を見てたら...なんだか快感を感じてな...ヘヘッ...情けないだろ?
天使嫌いって思ってたのに飾って舐めまわしてるんだからな...」
エル(こんなひどい奴初めて見た、ドブネズミなのか?というか本当にトチ狂ってんだけど、目が逝ってるもん)
教祖「とまぁ...そんな感じだ...」
エル「じゃあ、最後に聞こう...なんで俺らに対してあんな攻撃してたん?」
教祖「いやぁ、親が元々反キリストで...天使を減らせば、無駄に祈る必要なくなるって言われたから...祈るのがだるいから俺も天使殲滅しようってなってな...」
エル「祈ってんのは俺らのほうが多いよ、さぼってんじゃねぇ、もうこれ以上聞いてたら俺が狂いそうだ、お前は帰って親から離れろ、新しい場所へ行け」
教祖「わ、わかったよ...(足がいてぇ...)」
エル「次はないからな...!(真っ黒な目で見つめる)」
教祖「わ、わかったわかった!本当にやめるから!」
エル「なんてな」
ビュン
教祖「うぐぅ...!」
教祖は胸を撃たれ、気絶した
エル「お前は俺と来い、お前のくだらん宗教は終わりにしてこっち側に引きずり込んでやる...!」
エルは自分の教会のある町へ行き、教祖をたたき起こした
教祖「痛!?ってどこだよここ!それになんだこれは...!」
エル「お前にこの数が対処できるかな?お前を新しい教祖としてここに立たせてやる、町の人たちはしつこいから気をつけろよ」
エルは教祖に自分と似た格好をさせて教会に送り込んだんだ
「教祖様ぁ!戻ってきたんですね!」
「教祖様が帰ってきたぞ!」
「教祖様に祈りをもらわねば!」
町の人たちが一斉に教祖の方に群がる
教祖「ちょ、まっ...待ってくれぇぇ!」
エルは教会から出て、家へ帰った
エル「ただいま」
ニコ「お帰り!あいつはどうしたの?」
エル「ニコ...ひでぇ状態だな...あいつは俺の教会で俺の格好させて立たせてきた」
ユウ「あっ断罪はしないんですね...」
エル「断罪より教会で祈らせたほうが面白そうだったからさ...(笑)」
エル「そーいやあいつは?」
ユウ「もうあっちで寝てます」
エル「そうか」
あいつめちゃくちゃ面白いことになってそう、後でみんなで見に行こうかな...
─次町行くときにはどうなってることやら...
─────────────────────────────────────
作者の裏話
やぁどうも、私だ
今回はだな、エル視点でやっていたわけだが
エルはこの話で致命傷を負うはずだったんよね
でも、なんでやめたか...
それはだな、既にニコが致命傷だったからだ!
というか、仮にエルが帰りに倒れたら誰が回収するん?ってなっちまうんだよ...
次回もお楽しみに!
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