第四十話 死闘の原因

───────ケン視点───────

がぁぁぁぁ!なんなんだこいつは、なぜ俺と戦う必要があるんだ...!

なぜ俺を消そうとしてるのか!

奴は狂気に染まりながら、俺を狙い続けている...!

アミ「ハハハハ!しばらく戦ってこなかったのか?腕が落ちているぜ?」

最近はあいつと旅をしていたせいで戦ってこなかった...

だが、ここまで差がつくか?

何かがおかしいんだ、この状況が

徐々に俺の体に傷が増えてくる...

だが、あいつは逆に無傷だ

ケン(このままではマズイ、いったん距離をとるか...)

ケンが距離をとった瞬間、細い針が飛んできた

ケン「ぐぅぅぅぅ!」

アミ「ハハハハ!私から距離をとっても攻撃は飛んでくるんだぜ?」

ケンは細い棒を引き抜く

アミは邪悪な笑いを浮かべる

ケン「貴様...!遠距離武器も持っていたか...!」

アミ「私は、手に入れたんだ...!お前を苦しめるために、お前を消すために...!」

本当に何なんだこいつは...!

ケン「俺を苦しめるために必死だねぇ...なぜそこまで俺を消そうとしているんだ?」

アミから笑みが消えた

アミ「貴様に私の全てを邪魔されたから...私は貴様の全てを奪うんだ...!」

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ケンとアミは元々優秀な騎士だった

騎士団の中でもトップクラスだった

だが、どちらの方が優秀だったかというと、ケンだった

(あいつより上でいたい...!)

アミはケンを超えるために日々修行をしていた

でも、ケンを超えることはできなかった

(もっと、もっと鍛えなければ...!)

そう思って修行を繰り返しても、超えれなかった

そして、日が経ってどちらも上位騎士となると、人気が出てくる

これでも、ケンのほうが上だった

(なぜなんだ...!この私のほうが良いはずなのに...!)

アミは嫉妬していた

超えられない壁に...ケンに...!

ある日、ケンは団長に呼ばれた

(なんだ?あいつに何を言うつもりだ...?)

そして数分後、戻ってきたのは喜んでいたケンだった

ケン「俺次の団長になれるらしいぜ!やったぜ!」

アミ(私の方が良いはずなのに...!なぜこいつを選ぶんだ...団長...!)

アミは、自分の将来を邪魔された

嫉妬が憎悪になっていく...

(もう我慢できねぇ...!いつかこいつを殺す...!)

そうして、山で決闘を仕掛けた

アミ「決闘しようぜ!」

遊び程度の間隔で仕掛けたんだ、あの作戦のために...!

そして、アミは一度敗北した

アミ「ハハ!やっぱ強いなぁ!」

ケン「いやー、楽しかったな!」

ケンは決闘を終えて、気を抜いていた

アミはそれを待っていた

アミ「本当にな!」

アミはケンを崖から落とした

昔からの憎悪を晴らすために...!

ケンは地面に叩きつけられて、死んだ

その後、その死んだ場所へアミは行った

人為的な事故ではないことにするために、そして...

自分が団長になることをはっきりと言ってやるために...!

「...私が代わりをやってやるよ...!お前はここで寝てな...!」

と、森へ捨てた

その後、元団長へこう告げた

「ケンが死んでいました」と...

団長「おぅ...もう数時間たってた形か...しょうがない...貴様を団長にしよう...代理にするつもりだったが、それでよかったぜ...」

(これで地位をゲットだ...!もう邪魔なんてないんだ...!)

と思ってたところで、森でポルサネがケンの死体を見つけて、復活させたんだ

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ケン「いや知らねぇよ!ってか嫉妬してたのかよ!」

アミ「今はそんなん関係ない...!貴様を今度こそ見つからないように炭にしてやる...!」

──そうして、また斬り合いが進む...!

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