第三十九話 漁師とあの子達

──リア達の部屋では...

リア「ヒマだねぇ、妹たちよ...」

ナツ「そうだねおねぇちゃん...」

シズク「久々に海で泳ぎたい...」

海か...懐かしい...

リア「じゃあ行ってみようぜ!」

ナツとシズクは嬉しそうだ

ってことで、ポルサネはレオ達が見ているから大丈夫だろうと思って

海へ向かうことにした

海はいつも通りずっと夜だった

リア「それにしても、何でここはずっと夜なんだろうな」

ナツ「ずっと疑問なんですよね...」

シズク「青い海がすごく綺麗...」

そして、海へ潜っていく

リア「懐かしいなぁ、ここは...」

ナツ「やっぱ涼しいね!海の中は」

海の中はとても静かだった

不気味なほどに...

シズク「なんだか、とても...」

リア「そうね...絶対何かがいるわね...」

(気をつけねば...)

ガサッ

3人(!?)

驚いて物音がしたほうを向いた

だが、そこには小さいイカがいた

シズク(なんで、ここにイカがいるんだろう...)

そうして触れようとした途端...

そのイカが巨大化した

シズクはびっくりして後ろに下がった

シズク「なんなの!?このイカ!?」

リア「こいつはパフイカと呼ばれる凶悪なやつだ...!小さい状態で近寄って、十分近づいたら大きくなって捕食する...そんなやつだ...!触れようとしたから、巨大化してしまったじゃないか...!」

ナツ「サイズに合わせてでかくなってる!?」

リア「しまった...!私たちも食べるつもりだ...!逃げるぞぉ!わが妹!」

3人はすごい速さで泳ぐ

やはりパフイカもすごい速さで追いかけてくる...!

ナツのスピードが落ちてきて、イカの足につかまりそうになった

だが、その足が届くことはなかった

ナツ(あ、あれ...?離れていく...?)

後ろを見てみると、上側に船があって、それがイカを引っ張っていた

リア「助かったのか...?」

ガシッ!

シズク「あぁ!つかまっちゃった!」

リア「任せろ!」

バシューン!

イカのゲソの部分(シズクを掴んでいたところ)を弾き飛ばした

シズク「た、助かった...ありがとうおねぇちゃん!」

シズクはリアに抱きついた

リア「いいってもんよ...(可愛い...!鼻血出かけた...!!)」

そのままイカは上へ消えてった、多分船の上に行ったんだと思う

リアはそれを見に行こうと海面に行った

すると、ある人がイカを粉砕する様子が見えた

リア(すっげー、手刀で粉砕しやがった...)

漁師はリアに気付いたのか、近づいてきた

漁師「おめぇ何者だぁ?」

リア「あっ...ウーパールーパーな感じの人間です...」

びっくりしながらも、リアは答えた

漁師「珍しい...だが、食えないような気がするぜ...というか、食ってほしくないだろ?」

リア「そりゃそうだよ...なんで人だって言ってるのに食おうとするのさ...」

漁師「なんだかかわいいからな!」

リア「そんなこと言ったって、食っちゃだめです...!(照)」

漁師「ヘヘッ!冗談だってばよ...んなことしたら俺処刑されちまうよ...社会から...」

よかった、理性はあったようだ

漁師「腹減ってたりするのか?やるよ、さっき切ったイカの一部」

リア「あっこんなに...ありがとう...」

大きい網の中に、粉砕されたイカが入ったものをくれた

漁師「いやー、それにしても、ゲソが一本欠けてたんだけど、キミがやったの?」

リア「わが妹をつかまれてな...私が弾いてしまったんだ...」

漁師「あー...姉妹がいるのか」

リア「そうそう、でね...」

─数時間後...

リア「...ってわけなんだよ!かわいいでしょ!わが妹たちは!」

漁師「そ、そうだな...(こ、こんな語るとは思わんかった...あとで妹に言ってみよ)」

リア「じゃあ私たちは帰るね!」

漁師「あぁ、気をつけろよ」

ってことで、リア達は家へ帰った

リア「帰ったぞポルサネ~!」

あぁ、帰ってきたか...って何持ってんの!?

ナツ「イカ~!」

それ全部イカ!?

リア「食べるか?」

腹減ったし食うよ...

ムシャムシャ...うめぇ!

─ポルサネは、何人かがいないことを知らない...

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