第二十五話 いろんな意味で強い魔女

よし、そんじゃノア!連れてってくれぇ!

「いいよぉ~、それじゃこれに乗って」

やっぱ箒とかかな?って、なんだこれ!?

「風力玉だよ~!」

ちょ、ルイ乗ってみろよこれ

「珍しく呼ばれたと思ったら実験台にされた...ってうぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ルイが空高く吹っ飛んだ!

「威力ミスったかな...?」

あっぶな、ルイに任せてよかった...

(あいつ普通になんかあった時のための道具あるからなぁ...)

ノアのあの大爆発耐えることなんて普通出来ないはずだからな...

ルイはゆっくりと落下してきた

「パラシュート持っててよかった...ってか、なんも言わずに飛ばさないでよ!」

悪かったって

「こう調整すれば...行けるはず!」

ヨシ行ってみよう!

バヒューン

全員で飛んでいく

めっちゃ速いぞぉ!ってノアは箒なんかい!

「一個しかなくて...」

あっちょま、壁が!壁がァァァァァ!

ドォーン!

激しくぶつかった...と思ったがあれ、生きてる?

前を見てみると、イチが壁に突き刺さっていた

「危ない危ない...あんたが壁に激突するのは避けたいからさ...あっやべ、角が刺さって抜けない...ちょ...」

何してんだよマジで...

「引くよ~!」

ニコが引っ張る

「痛い痛い痛い痛い!!!ちぎれるって!!!」

全然引っこ抜けないやんけ...

「いい方法がある」

イフがそう言って、壁に手を突き刺す

「水を内側から出したらいけるでしょ!」

えっ?ちょまゴボボボボボボボボボボ...

めちゃくちゃ水が出てきた

イチが引っこ抜けたあとにも水が出てたせいで、こっちも二次被害を食らった

あぁもうびしょびしょだよ...!

「助かった...」

「ドライヤーあるよ」

ありがと...ルイ...

「ここから右側に師匠の家があります!」

ほう、もうすぐか

近いから、歩いて行った

そして着いた

コンコンコン

「師匠~!新しい人連れてきたよ~!」

『はいはーい』

バーン!

え...?

すっげぇかわいいムッキムキな魔女が出てきた!?

「ノア...この人が師匠?」

ニコの声が震えてる、予想がめっちゃ外れたからなのか、筋肉におびえているのか...

「そうだよ!師匠だよ!」

ノアの目がキラキラしてる

「あら~お客さん?うちの魔法修行場を是非見てってね~!」

なんか...俺のイメージしてた師匠と違うぜ...

「まず、この本を持ってみて!」

小さい本か、こんなん余裕d...お、重い...だと...!?

「なんだこれは...!すごい重たいぞ...!」

サンでもギリってマジ...?

「私の持ってるこの本、それの1兆倍ぐらい重いよ!持ってみる?」

いやいやいやいや...え!?

ちょちょちょちょっとレオ持ってみてよ!

「オッケー!余裕だr...」

ガコッ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ足がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ありゃ折れたな...

「本当に魔女なのよね!?私とはあまりにも違いすぎるでしょ!?」

「私は、身体強化魔法を常時発動できるようにトレーニングしてるのよ」

アンタバケモンだよ...

「それより、なぜノアはその人と一緒にいるんだい?」

「この人に復活してもらったの」

「興味沸いてきたわ...!仲間になってもいいかしら?」

お、おう...いいよ...

と、とりあえず君を27号と名付ける、なんて呼んだらいい...かな?

「アリスでいいよ!」

オッケー、そろそろ夜だし寝るかぁ...

─あまりにも筋肉ムキムキな師匠にびっくりしながらも、眠りにつき

二十四日目が終わった

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