第二十一話 弾幕戦

あいつらぶっ飛ばし行きてぇなぁ...

「まだ言ってる...」

イチが心配そうにしている

「私達の攻撃をシンプルに素手で弾きまくってたらしいからな...」

カイがそう言いながら、鎌を磨いていた

「レオさんがあの人を思いっきり蹴ったおかげで、洗脳が解除されたのよね...逃げられたけど...」

ユウが紅茶を飲みながらそう言った

「アハハ!あいつら切り刻んでやりたいわ!」

なら、あえてこっちから仕掛けに行くか?

「...好戦的だね...」

オスト!お前もあいつらに仕返しをしようぜ!

「...まぁ、いいけどさ...」

よし!って...ミア...行きたくないのか...

「怖い...行きたくないよ...」

しょうがねぇな...サン!ユリ!リア!3人で面倒見といてくれ!

「オッケー!」

「面倒見てあげるよ...!」

「あいつらをぼっこぼこにしろ!わが妹たち!」

多分3人いりゃ大丈夫かな...

よし行くぞぉぉぉ!!!

『うぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

いつにもまして気合いが入ってるなみんな...

というか、本来の目的は池に行くことなんだよな...

まあいいか...

森はまだまだある、こりゃかかるな...

その時、周りから銃声が聞こえてきた

ただ、今回は適応済みのレオがいるんだよ!

レオは自らの体を変化させ、盾となる

そして銃弾を防ぐ

「今回、敵の数が段違いだぞ!数千体はいるぜ!」

ほう、舐められたもんだな、俺ら...

「あの目...あの人達...操られてる...」

ニコが見ていた

やべぇよ、密度が濃いせいで攻撃しに行く隙がねぇ!

「防御魔法で行こうにも、すぐ破られてしまいそうです...」

「妨害も意味がなさそうだ...」

「...ハチの巣にされちゃったわ...」

「ゾンビでよかったですね...オストさん...」

「大丈夫だ、銃のダメージに適応してずっと回復しておくから、ほら、これでも飲んどけ」

「...ありがとう...」

レオは器用だな、だが、どうするんだこれ...


一方、家では

「アハハハハハ~!楽しいねぇ~!」

「すごいな、ユリのこんな一面が見れるなんて...」

サンとリアが驚いていた、ミアとユリですごい楽しそうに遊んでるということに

「ノアの魔法もすごいよな...家に設備ありすぎでしょ...」

サンもリアも、元は山に住んでいた

家は、雨風をしのげるだけの空間だと思っていたのだ

だが、ノアが来てからは変わった

大きい部屋、快適に寝れるベッド...などなど、いろいろあったのだ

その中でも、不思議だったのは...魔力の塊で作られたレーザーポインターだった

オフにするまでずっと使えるというとんでもない品物

「あれマジでなんなんだろうね...充電というものがないのかな?」

リアは不思議そうな顔をしてレーザーの細部を見ていた

すると、レバーのようなものが見つかった

「なにこれ、押してみようかな?」

「それ、レーザーの出力に関わるんじゃないの?」

サンが慌てている、ユリはそれを見てニヤリとした

「えい!」

レバーが、グイっと曲がってしまった

レーザーの出力がかなり強くなった

「アハハハ!外に向けてみようぜ!」

「それはいいな!えい!」

リアがレーザーを外へ向けて照射する


戻ってポルサネ達...

あまりにも数が多すぎるぜ...レオ、なんかないか?

「あるにはあるよ、レーザーが」

ちょっと出してくれよ

「わかった...あれ、ないな...」

忘れたんか?

「家に忘れたかも、俺が作った無制限レーザー...」

また作れよ...適応で...

「わかったわかったって...へ?」

レーザーが、敵の大群を真っ二つにしていく

「もしかして、家に置いてきたレーザーってあんな感じのやつ?」

ナツが尋ねる

「まぁ、そうだが...なんで強化モードで起動してんの?」

あいつら...何やってんだか...

「まあ、どうにかなってよかったな...盾でいるの厳しかったし...」

さて、あいつらはどうなってるかなって...片方倒れてるじゃん!

「やったな!」

イチが喜んでいる

早速復活させてみよう

シュゥゥゥ...

「いや...予想外だったよ...まさかレーザーが横から来るなんてな」

俺も予想外なんだけど、とりあえずお前はこれから俺の仲間だ、名前をつけてやる

お前は23号だ、名前は...どうしようかな...

「服装が指揮官みたいだし、シキさんとかどうかしら?」

おぉ!ユウ!それいいやん、よし、シキと呼ぼう!

「これからよろしくな...」

っていうか、よくあんな数操れたな

「あれは、総長の特殊な力で生み出した軍隊さ...」

そうなんか、というか、夜だし帰ろうぜ...

「そうですね」

帰ってみると、4人はもう寝ていた

あとで誰だレーザーやったか聞いておこう...

─厄介な軍隊だったな...と思いつつ、眠りにつき、二十日目が終わった

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