第二十話 洗脳と銃の使い手

今日はどこへ行こうかねぇ...

「あの池へ行こうぜ!」

サンが指さしていたのは、かなりでかい池だ

「...あの池行ったことないし、ありかも...」

「あそこ綺麗だし、泳いでみたいな」

オストやイチが賛成する

なら、そこに行こうかな

町を出て、草原を歩く

池までは結構遠いから、数日かかるかもな...

草原には魔物がいたが、瞬殺だった

「なんで1対多数で勝てると思ったんだろうね?アハハ!」

ユリは物足りなさそうだ

「僕らにもはや負けはないんじゃないかな...」

エルは苦笑いしていた

そうして進んでいくと、今度は魔物が大群で迫ってきた

あいつら、少し様子がおかしいぞ

「なんだか、洗脳されてるみたいに動いてます...目が怖いです...」

ユウが震えている

サンが斧を振り上げ

「斧トルネードォォォォォォ!」

と言いながら回転しだした

「なんて力だ...あれほどの力を持っていて木こりだというのか...」

ケンが驚いていた

「ケンさん、あの斧実はかなり重いんですよ」

ニコがそう言うと、ケンは開いた口がふさがらなくなった

マジで重たすぎてニコですら両手じゃないと持てないくらいなんだけどな...

そのままサンが敵へ突っ込む!

敵が斧で粉砕され、吹き飛ばされる!

そのまま、全滅させてしまった!

「目が回る~!」

ふらついてんじゃねーか!まあ、行くぞ...

池へ近づくにつれて、敵が強くなってくるが、正直みんな強すぎてあんまり最初と変わらない

もうすぐ池かな、と思ったその時...銃声が聞こえてきた

「嫌な予感する...気を付けておけみんな!」

カイが警戒を強める

そして、また銃声が聞こえた

「ウグッ!」

イチが撃ちぬかれてしまった!

「う"ぅ"ぅ"ぅぅぅぅ!」

イチの様子が少しおかしい...離れておけ...!

「先ほど見たような目...怖い...」

ユウが不安な顔になっている

次の瞬間、イチがこっちへ向かって襲い掛かってきた!

何をしている!攻撃をするな!

イチは何も言わずに攻撃を続ける

また銃声が聞こえる、今度は誰だ...!

「うぐぐ...うぅぅぅ...」

シズク!くそ...マジでどこから撃ってきているんだ...!

「イチさん!シズクさん!私たちは仲間ですよ!攻撃を止めてください!」

ユウがそう言っても、彼女らには届かない...!

仲間には誰も攻撃できず、次々と撃たれていく

そして、その度に攻撃が激しくなる

次に撃たれたのは、レオだった

「うぐ...なんてことだ...!やられた...!」

適応力があっても、洗脳はされてしまうのか、まずいな

と思って、ガードをしていたら、レオがどこかへすっ飛んでいった

「なんてな!オラァ!」

すごい打撃音が聞こえたと思ったら、銃を持った2人が木から落ちてきた

「まさか場所がわかるなんて...!」

「フン...やるじゃないか、だが次はこうはいかないからな...!」

二人はそういうと、一瞬でどこかへ消えた

そして、洗脳されていたみんなは正気に戻った

「いてぇ...何があったんだ...?意識がなかったぞ...」

洗脳とは、恐ろしいものだな、レオの適応力のおかげで助かったぞ...

「いやー、ほんの一瞬だけ洗脳されてたけど何とかなったわ、次からは効かないぜ!」

にしても、あいつらをぶっ飛ばせなかったな...

夜が来てしまう...サン、家を出してくれ

「はいよ!」

よしよし、元に戻ってるな

─あの野郎、次はぶっ飛ばしてやる!そう思いながら、眠りにつき、十九日目が終わった

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